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☆来年の宿題

2008年12月29日 01時00分32秒 | 文学
年末なので、今年読もうと思っていたのにまだ読んでいない本を以下にあげて来年の宿題とする。
ベネディクト「菊と刀」
オルテガ「大衆の反逆」
福沢諭吉「福翁自伝」
丸山真男「福沢諭吉の哲学」「忠誠と反逆」「日本の思想」
山崎正和「不機嫌の時代」
幕末、明治時代がテーマのものが中心。
福沢諭吉について調べていたら、清水義範の「福沢諭吉は謎だらけ。」という小説があり気になっている。
小説では、
トルストイ「戦争と平和」
島崎藤村「家」「夜明け前」
を読みたいと思っている。志賀直哉の「暗夜行路」もいつか再読したい。内田百の「ノラや」もそのうち読むかも。
島崎藤村に突然興味を持ったのは、ものすごく個人的な悩みを描くのがほんとの小説なんじゃないか、とふと思ったから。
内田百の「ノラや」に興味を持つのも同じ理由。猫がいなくなって寂しいという感情は大人の男が他人に言うのを憚られるような感情なのだけれど、ほんとうは人間の悩みは、大きくて立派な悩みではなく、大半は卑小な悩みで出来上がっているのじゃないかと思う。
村上龍の小説は昔はよく読んでいて「トパーズ」とか「テニスボーイの憂鬱」とかは好きなのだが、だんだんと村上龍自身にとって究極的にはどうでもいい問題を無理やり調べて小説に仕立てたような印象を「五分後の世界」あたりから感じはじめ(いや、もっと前からか)、読めなくなった。
新聞やテレビで問題にされるような大きくて立派な悩みだけで出来上がっているような小説は、書いてる方も読む方も同じ嘘を一緒について目くばせしてるような気がするんだよなあ。
……あ、いま、思い込みだけで大袈裟に文句を言ってしまいました。
しかし、どちらにしてもいま読みたいのは私小説的な、極私的な、話なのです。
それか、まったく逆に歴史小説か。
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