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☆村上春樹「象の消滅」

2008年04月16日 22時27分42秒 | 文学
同じ文章を読んでいるはずなのに全く違う解釈をしている感想を読むことがある。
しかも限度を超えていることがある。
あんまりインターネットをしすぎて、文章を読むときも自分の求める単語を次から次へと探してつなぎ合わせて勝手に文章を解釈している人がいるのではないかと今日ふと仮説を立てる。
前後の文脈とか、句読点とか、改行とか、会話文とか、否定文とか、疑問文とか、まったく関係なく、単語だけを検索して文章を解釈しているこの状態を「検索眼」と名付けよう。
「ほにゃらら力」が大好きな齋藤孝なら「検索力」と呼ぶはずだ。
しかし、この状態って、読書というよりもアナグラムと呼ぶべきものじゃないか。
いつか、
「お前たちのやってるのは、読書じゃなくてアナグラムだ!」
と言ってみたいものだ。
しかしそう言ったとたんにアナグラムで解釈されて全く理解してもらえないかもしれない。勝手に解釈されるかもしれない。
言っててアホくさくなったのでやめる。

村上春樹の「象の消滅」(『パン屋再襲撃』所収)を読む。
台所じゃなくてキッチン、ネクタイを外さないと個人的な意見は出てこない、のあたりの台詞がおもしろかった。
便宜的に統一感のある世界に生きているが、大きさのバランスが変わって象が消滅したりもしている、とかいう話なんだろうか。
なんじゃこりゃ、という話だった。
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☆「失われた時を求めて」メモ39

2008年04月16日 00時45分58秒 | 文学
任天堂のWiiのゲームソフト「マリオカートWii」が気になる。
たぶん買うだろうなあ。

インターネットでいろいろ見てると、読みたい本が増えてきてこまる。
どれだけ読みたい本を減らして範囲を狭めるかが読書をする上で最も重要なことなんじゃないかと最近思う。
プルースト以外はできるだけ読まないのだ。(決意)
世間を狭めると言えば吉本隆明が(って最近吉本隆明の話が多すぎる。そんなに好きだったかなあ。)、なんで外国に行かないかという質問に答えて、めんどくさいってこともあるけど、井の中の蛙の方が実はいろいろ知れる、というようなことを言ってたなあ。

プルースト「失われた時を求めて」7巻226ページまで。
・シャルリュス男爵は実はシュルジ夫人の二人の息子(アルニュルフ、ヴィクチュルニヤン)に興味があるのに、シュルジ夫人に興味のあるふりをして近づく。
たいへん狡猾だ。
シャルリュスの趣味を知っている語り手にはそれがわかるが、サン=ルーにはわからない。
・サン=トゥーヴェルト夫人がシャルリュスに馬鹿にされる。
・明日からもっと読むぞ!(さらに決意)
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