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☆「失われた時を求めて」メモ37

2008年04月06日 23時25分07秒 | 文学
デヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」は3話目まで見た。
昔見た時は、見るたびに眠ってしまっていたのにそのようなことはない。
DVDなので吹き替えで見られるのがいいのかもしれない。字幕を読んでいると眠くなる。
最近の僕の生活はプルースト中心にすべてが廻っているので、やはりプルーストと比較してしまうのだけれど、「ツイン・ピークス」も濃い登場人物を愉しむというところが似ている。
いまとてもおもしろいと思っている登場人物はカーテンレールの音をどこまでも無音に近づけたいと思っている、ヒステリー気味の、片目にジョイスのように眼帯をつけたおばさんだ。
クーパー捜査官(カイル・マクラクラン)は石を投げてビンを割るとか、夢とかに頼って捜査しているだけのように見えて、ツイン・ピークスの住人達の浮気関係はものすごく敏感に察知する。なかなかできる男だ。
今日見ていて思ったのは、喫茶店に入って来た人を見て「あれあいつじゃない? ちょっと声かけてくる」というようなことって、僕にはまったくない。声を掛けられることも掛けることもない。だいたいそのような、常連の集まるような喫茶店に行かないのだが、しかしそういうことってわりと羨ましいかもしれない。常連というものに少し憧れる。

プルースト「失われた時を求めて」7巻100ページまで。
・「ソドムとゴモラ」に突入。
・シャルリュス男爵とジュピヤンの関係を盗み見る。
家のつくりがいまいちよくわからないのだが、隣の空き店舗のようなところからふたりの立てる物音や会話を聞く。
そしてそのあと、同性愛に関する考察がえんえんと続いた。
プルーストとしてはうきうきしてやっと書きたいことが書けるというところなのかもしれないが、わりと難しかった。
カタツムリが雌雄同体動物であることを知った。
・ゲルマント大公夫人の夜会に出席。
お互いの身分を知らなかったシャーテルロー公爵と門衛はそこで出会ってお互いの正体がばれる。
同性愛の話ばかりになってきた。
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☆「失われた時を求めて」メモ36(「ゲルマントの方」終わり)

2008年04月06日 00時30分19秒 | 文学
失われた時を求めて〈6〉第三篇 ゲルマントの方〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)プルースト「失われた時を求めて」6巻読了。

・ちょっと時間がかかりすぎている。明らかに読まなくてもいい本を読んでいるからだ。分量的にはちょうど半分が終わったところなので、後半はあまり他の本を読まないようにしたい。
・そうはいいながら、今日は本屋に行ってエドワード・サイードの本をぱらぱらと立ち読み。「遠い場所の記憶」という自伝がプルーストっぽくてなかなかおもしろそう。(代表作の「オリエンタリズム」はあまり興味を惹かれない。)
アランだか誰だかの年譜を読んだ時に、カントだったかヘーゲルだったかの難しい哲学書を”小説を読むように”読んで過ごした、というような記述を見て、羨ましいと思うよりもすばらしいと思った。
すべての本を小説を読むような気持ちで読みたいものだ。サイードの自伝も。
・閑話休題。
「ゲルマントの方」が終わる。
・シャルリュスに会ったが、相変わらず不気味。
もう帰れと言ったり、帰っちゃダメと言ったり。
・ゲルマント大公夫人から招待状が届くが、本物かどうか確かめるためにゲルマント公爵の家に行く。
・ゲルマント公爵はいとこが死にそうなのだが、死んでしまうと今夜の夜会に出席できなくなるので、生きているうちに早めに容態を聞きに行かせ、明日また聞きに行かせることにしている。明日なら死んでたって構わない。
しかし、帰ってきた召使いによると、死んではいないが危篤。みんな集まる準備をしているらしい。
が、ゲルマント公爵は、死んではいないから大丈夫と言い張る。夜会に出かける。
・ゲルマント公爵家にスワン登場。
病気であと数か月の命らしい。
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