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☆加藤周一「読書術」

2007年07月27日 00時27分44秒 | 文学
読書術図書館で借りて加藤周一の「読書術」(岩波現代文庫)を読む。
加藤周一の存在は昔から知ってるが読むのは初めて。
大江健三郎のお友達で、立派で知的で、声が経営コンサルタントの堀紘一にそっくりというイメージです。
「読書術」は読みやすかったが、内容に時代を感じた。テレビと本を較べているところなどは特に。自動車が走り始めたばかりの雰囲気も感じられた。
そこまで今後の僕の読書生活に影響を与えるような本ではなかった。

マルクスの「ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日」を読もうとしたが、何のことかよくわからず、ちょっと中断。
書いている言葉が難しいわけではなく、フランスの歴史を知らない。
だいたいタイトルからして、”ルイ・ボナパルト”のことも”ブリュメール一八日”もわからない。”ブリュメール一八日”って、フランスの都市ブリュメール(そんなのないよ)での18日間かと思っていた。
ルイ・ボナパルトとは一般的によく言われるナポレオンの甥の、ナポレオンⅢ世のこと。それは知っていたがどんな人物かは知らない。
そして、「ブリュメール」というのはフランス革命の後にフランスでは「フランス革命暦」という独自の暦を使っていたらしく、その二月のことらしい。「ブリュメール一八日」というのは1799年の、ナポレオン(伯父さんのほう)がクーデターを起した日のことをそのように呼ぶらしい。
つまり、「ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日」というタイトルは、
坂本竜馬の大政奉還
というような雰囲気の意味だけれど、「ブリュメール一八日」の当事者はルイ・ボナパルトではなく、伯父のナポレオンなので、つまり、
武田鉄矢の大政奉還
というぐらいだろうか。
タイトルだけの理解で結構な時間がかかる。

二日前に、今度読もう、と書いた町田康が怪我したらしい。
パンク作家、殴られて候。
くだらぬことを思いつく。
へんな偶然を感じ、これは是が非でも読まなくてはならない。
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