率直に言って“奇妙奇天烈”な書と言わざるを得ない感想です!
本書はUSCAR(琉球列島米国民政府)に支配されていた復帰前の琉球公安警察による瀬長亀治郎を中心とする沖縄人民党と復帰運動への抑圧調査の警察活動ストリーですが奄美も復帰前ですから奄美大島の警察史の一面ともいます。特に主人公に徳之島出身の若手警察官が登場しますが、瀬長を追及操作する内に瀬長に傾倒し、人民党へ入党する等々紆余曲折の400ページを超える本書は全ページが会話記述の異色の復帰前の琉球諸島の一史ともいえます。
それにしてもグルクン、アダン、ガジュマル、キジムナー等々の沖縄アイテム以外に徳之島方言や風景が描かれていまが、何と沖縄方言は私も何度かお会いしている藤木勇人、奄美徳之島については恵比寿の徳之島料理店「大吉」店主の教示、協力だって!ビックリです。
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