センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

これからが「ハチに刺されやすい」時期です!

2023-09-20 00:00:30 | 生物

これから秋にかけては、ハチに一番刺されやすいシーズンです。日本では、年間10~20名くらいの方が、ハチの被害で亡くなられています。

今回は、これから秋にかけての時期に刺されやすいスズメバチの生態と刺されないための対策をお教えします。刺されるのはどんな時?

ハチの巣やハチ自体へ刺激を与えた時に刺される危険があります。巣を揺すったり石を投げたりといった直接的な刺激だけでなく、人が巣に気付かず必要以上に近づくことも、ハチにとっては刺激になります。巣の出入り口付近では常に見張り役が警戒にあたっています。

ハチが人を刺す理由は、人が嫌いだからとか、人を刺すのが好きだからとか思っているわけではありません。ハチは、自分たちの巣と女王、また自分自身を守るためだけに攻撃して(刺して)来るのです。

秋に攻撃的になるのはなぜ?

ハチが秋に攻撃的になるのは、ライフサイクルと関係しています。スズメバチは秋頃、巣がいちばん大きくなり、繁殖のピークを迎えます。また、9~11月頃は来年女王となる新女王が誕生する大切な時期なので、働きバチは、次期女王を必死で育て、守っています。その巣に、誰かが近づくと、巣を狙われているのではないか? 潰されてしまうのではないか? と、いつも以上に攻撃的になります。

これから秋にかけてよい季節になり、ハイキングやキャンプ、散策などで、山や森に行く機会が増えることから、ハチに刺される被害が出てしまいます。

 

もしハチと遭遇したらどうしたらいい?

もし、巣があることに気付かず、近づいてしまっても、いきなり刺してくることはめったにありません。まず、2~3匹が、まとわりつくように飛び回り様子を確認してきます。「カチカチ」という大あごを噛み合わせる音や、「ブーン」という攻撃的な羽音がしたり、また、自分の周りで停止飛行したりしている時は、「これ以上、近づいたら攻撃する!」というハチからの警告です。

このような場面に遭遇してしまったら、悲鳴を上げそうになるのを我慢して、走らず、静かにゆっくりと来た道を後ずさりしましょう。この時に、注意が必要なのは、手を振って、ハチを追い払うような動きをしないことです。

この動きを見たハチは人に攻撃されると感じます。そうなると、ハチは警報フェロモンを出し、仲間に敵が近づいていることを 伝えます。すると、巣から多くの働きバチが飛び出してきて、敵を倒そうと毒針で襲ってきます。こうなってしまっては、一刻を争う状況で猶予はありません。必死に逃げるしかなくなってしまいます。

イラストはイメージ(提供:いらすとや)

ハチに刺されないためには?

ハチに刺されない方法を具体的にお教えします。

ハチは黒い色に対して攻撃的になります。

ハチは、黒色に対して最も激しく反応し、攻撃的になります。山や森へ行く時は、黒色の服やバッグ、靴は避け、攻撃性が低くなる白色や淡色の服を着て、また、黒い髪を隠すために白っぽい帽子も着用しましょう。

ハチはニオイに敏感です!

香水や化粧品、整髪料などの人工的な強いニオイがハチを興奮させる原因になりますのでニオイの強いものを身に着けることは控えましょう。また、ジュースやお菓子などの食べ物にも寄って来ます。甘いニオイを嗅ぎつけて、ジュースの缶に入り込んだりするので注意が必要です。

 

大きな音や動きは苦手です!

ハチは、大きな音や激しい動きに敏感です。もし、ハチが近くに寄ってきたら、大きな声を出したり、慌てて振り払ったりするのは絶対にやめましょう。ハチは攻撃を受けていると感じてしまいます。走らず、騒がず、静かにゆっくりと後ずさりしましょう。

もし、刺されてしまったら

もし、ハチに刺されてしまったら、まず、安全な場所で安静にして、刺された部分を冷却して様子を見ます。刺された部分だけの痛みや腫れという軽い症状だけであればいいのですが、人によっては、アナフィラキシーショック といった全身症状を起こすことがあります。刺された部分の局所的な症状だけでなく、蕁麻疹(じんましん)や、血圧低下、呼吸困難という全身症状が見られたら、直ぐに医療機関への搬送が必要です。毎年、ハチに刺されて亡くなっている方の多くがアナフィラキシーショックによるものです。

私は、こうしたハチに限らず、生き物たちの生態に詳しいこともあり、子供の頃に刺されてから今まで50年以上、ハチに刺されたことはありません。例え、刺されたとしても対処方法を知って居ますので重症化することはありません。それは、「毒吸引器(ポイズンリムーバー)」をリックに入れて、救急用の袋に入れて持ち歩いています。私が刺されなくても、近くに居る人が指されたら直ぐに応急処置すれば、病院に行かなくて済みます。

今年の夏は暑い日が続いたことや残暑も厳しいことから、オオスズメバチは既に「女王バチ」の交尾も確認しました。そのことで間もなく何処かの木に巣を作り始めると思います。

クマの被害よりも怖いのがオオスズメバチに指されることで年間、今年は30人近く死者が出そうな予測をしています。

 

また、今後は、野鳥撮影と同時に、ハチの巣を確認したら撮影し、市役所に報告、駆除して貰う手筈をする予定で居ます。

これから、野山に出掛けるのに良いシーズーんになりました。人出も多く成れば、それだけハチに遭遇し、刺されることも多くなります。

野山に出掛ける時には、長袖、帽子を被る。女性の人は柑橘系の香水をつけない、休憩所でオレンジジュースなどの空き缶などを捨てない、直ぐに飲み切ってバックの中に仕舞い込むなどしないと、甘い匂いに誘われてハチが寄ってきます。私の周りにもよくハチが飛んできますが、手で払ったりなど早い動きをせずに静かにしていれば刺されることはありませんが、巣があるような場所の近くでは、絶対に刺激などさせない、大きな音や足音の振動でハチが巣を護るために数匹のオオスズメバチが飛んで来たら、駆除しようなんてしないで下さい。カチカチと嘴を鳴らすのは「刺すぞ」と警戒です。そんな時は、早い動きをせずにクマと遭遇した時と同じように、静かにゆっくりと後ず去りすれば刺されません。

オオスズメバチの毒は、発痛物質による激しい痛みに襲われます。更にアレルギー反応として蕁麻疹や発汗、酷い場合は血圧低下や意識喪失などの「アナフィラキシーシッョク」を伴う可能性もあります。これらの原因で年間、20人以上が死亡しているということです。

センスプロデュース研究所、葛西行彦

 

 

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