センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ZTF彗星(C/2022 E3 (ZTF)

2023-02-04 00:00:30 | 宇宙科学

今週は、2月上旬に地球に近づくZTF彗星が見ごろ!

2022年3月に発見された新彗星(すいせい)、ZTF彗星(C/2022 E3 (ZTF)、本記事では「ZTF彗星」と略)が2023年1月から2月にかけて地球に接近し、見ごろを迎えます。

ZTF彗星は2023年1月13日(日本時、世界時では1月12日)に近日点を通過(太陽に最も接近)し、その頃に彗星の活動自体はピークを迎えたと考えられます。その後は太陽から遠ざかるにつれて彗星活動は少しずつ弱まっていきますが、今度は地球へと近づくことで少々明るくなって見えることが期待されます。地球との最接近は2月2日未明(日本時、世界時では2月1日)で、この時に約4200万キロメートルまで近づき、約5等級の明るさとなりそうです。天の川が見えるような十分に暗い空であれば、肉眼でもぼんやりとした姿が見られるでしょう。市街地では、肉眼で観察することは難しそうですが、適切に設定したカメラで撮影すると、その姿を写すことができそうです。

しばしば「ズィーティーエフ彗星」と表記されます(他の表記や読み方もあります)。

ZTF彗星の見える位置!

ZTF彗星は、星空の中を日々移動していくため、観察する日により見やすい時間帯が変わっていきます。

1月下旬は、深夜から明け方にかけて北東の空で高くなり、条件良く見られます。 1月30日前後は、最も赤緯が高くなり、天の北極(北極星の辺り)に近づきます。このため、一晩中見ることが可能です。なかでも深夜の時間帯に北の空で最も高い位置となり、好条件です。

2月に入ると、夕方、十分に空が暗くなった頃には、すでに北の高い空に見られます。夕方から宵の時間帯が観察には好条件です。特に2月8日前後の宵の時間帯には、ZTF彗星の位置はほぼ天頂となり(東京の場合)、好条件で観察できるでしょう(注2)。

なおZTF彗星は、いくつかの明るい1等星や惑星に接近します。2月5日から6日にはぎょしゃ座のカペラ、2月11日には火星、2月14日から15日にはおうし座のアルデバランの近くに見えます。これらの日の前後は、明るい星がよい目印となるでしょう。

肉眼では、私のように遠くばかりを見ている人には、微かに緑色の彗星が視えると思います。私のように双眼鏡と天体望遠鏡を用意し、確認出来たら「超望遠レンズ(2000mm)で撮影したいと思います。東京では2月2日に夜から見られるということです。センスプロデュース研究所、葛西行彦


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