センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

一般常識が一般的で無くなっています!

2012-11-06 00:00:40 | 人の脳
私たち、中年以降の人たちが常識だと思っていることが、現在の子どもたちや若者たちには常識で無くなっていることが多々あります。私たちはこれらを感覚のギャップと呼んでいます。
例えば、私が昨年のフジテレビ、カスペ、2時間スペシャル番組の総合監修と出演した時に、聴くテレビの番組の中で日本人と外国人の音の認識の仕方が違うことを解説しました。
例えば、野鳥の鳴き声、鳴き虫、風鈴の音色を日本人は情緒や心地良いと感じるのに対して、海外の人の多くは喧しい。雑音と感じて居ます。これらは人の脳の認識の違いです。私たち日本人の多くは風鈴などの音色は左脳の聴覚野で認識します。海外の人たちは逆に右脳の聴覚野で認識するので、雑音と判断します。これらは日本人の常識と海外の人の常識が違うのです。ところが、私が『感覚異変!』と題して、危惧して警鐘を鳴らしているのは、風鈴などの音色を雑音と感じる日本人が増えて来ています。子供たち、若者たちが風鈴などの音色が喧しい。雑音だと判断しています。これら感覚異変だという根拠は、2年前の真夏に、アパートの隣人同士のトラブルが原因で50歳代の男性を20歳代の男性が包丁で刺して殺害した事件の原因が、風鈴の音色によるトラブルでした。50歳代の男性は部屋にエアコンが無いから、せめて、気分から涼しくなりたいと、風鈴を取り付けたのですが、隣人の若者には、チリン、チリンと鳴る風鈴の音色ではなく、音が喧しいから、外して欲しいと、厳しい口調でお願いしたのでしょう?その若者と中年男性が言い争いになり、かっとした若者が包丁を取りだし、殺害する事件が発生しました。
このような、感覚異変の事件は最近、珍しいことではありません。音楽でも同様な感覚の子供たち、若者たちが急増しています。幼い頃から、ゲーム機器の電子音、音楽に触れています。これらはデジタル音です。自然界の音、野鳥の鳴き声、せせらぎの音などを聴く機会も体験も希薄です。これらアナログの音とデジタル音などを比較する体験が不足しています。ですから、現在の子供たち、若者たちがアナログの音、音楽を聴くと、喧しい。雑音と感じている人たちが多いのです。

ましてや、クラシック音楽など楽器演奏などは、習っているか、一度でも触ったり、演奏した経験のある人は別としても、多くの子供たち、若者たちは、クラシックは古い、暗い、聴くのなら、レンタルCDで充分だ、スマートホーンで聴くだけでよいと思っている人は多いのです。
モーツァルトは『音楽は決して不快感を与えてはなりません、楽しみを与える、つまり常に音楽でなくてはなりません』と言っています。私たちはこれは、常識的なことであり、理解出来ますが、現在の子供たちや若者たちの多くはデジタル音楽が良いと、クラシック音楽は『楽しい音楽』でないかも知れません?
ですから、私は今後、子供たち、若者たちにクラシック、楽器の生演奏の良さ等を理解、体感して貰うために、プロのピアニストの協力により『五感音楽』と題して、ピアノを生演奏で聴く、アナログでマイクとスピーカーを使用しない音、音楽を生、側で聴くと未体験の音楽を体感出来ます。そして何より、デジタル音とアナログ音の違い、良さを理解出来るようになります。そして、常識や音の違いを比較出来ることで感覚異変にならないで済むのです。片寄った刺激、情報を常に脳に送っていると!感覚異変に陥る可能性が高くなることを私から提言致します。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、


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