センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

欲の根源脳・視床下部、 

2012-11-02 00:00:40 | 人の脳
脳の階層性から「意は欲から生まれ、意欲、意志へと昇華する」と考へる。
アメリカの心理学者マスローも「欲求に階層的構造がある」事を提唱した。
1)食欲・性欲など生きる為の生理的欲求、
2)安全性と安定性の欲求、
3)愛情と所属、すなわち相互信頼の欲求、
4)自尊心と他から尊敬されたい欲求、
5)自己実現の欲求、
上位の欲求を満足させる為に、下位の欲求がある程度充足されること」欲がこの様な階層性を持つ事は、人間の脳の構造から見ても当然である。生命の根源は「生きよう」とする本能的な欲があり、固体維持のための食欲・種族維持のための性欲などが醸成されてくる。欲が無ければ人間は生きることは出来ない。
この欲を生むのが約220gの脳幹に有る、視床下部という約5gの脳である。生きる欲が動物の時代からの大脳、大脳辺縁系で意欲に高まり、大脳新皮質の

前頭連合野にコントロールされ意志になる。
視床下部は、人間精神の根源を作る脳である。
外側視索前野「欲の根源脳」は、最重要な脳であり、欲一般を強く出す。内側視索前野は性欲の脳であり性中枢であり、性欲の中心である。種族保存の為に重要である。
視床下部の外側野は「食べたいという」食欲を出す脳(摂食中枢)である。
背内側核は、男性が性のときに活動する「性をする脳」である。
腹内側核は、食べたくないという「満腹中枢」である。ここの興味あることに
腹内側核は、女性がセックスの時にも活動し「セックスをする脳」でもある。
女性の場合、腹内側核はセックスと食を兼ねる一人二役の脳である。
性欲はどのように生まれるか、
内側視索前野から性欲の素の「性線刺激ホルモン放出ホルモン」が分泌。
「やる気の素」TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンは視床下部から分泌され、脳下垂体に作用し、そこから甲状腺刺激ホルモンを分泌させる放出ホルモンである。
このホルモンは甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンを分泌させ全身の細胞を活性化させる 岡山大学の小川教授の研究で、「TRHレセプター」が大脳に多く分布。TRHを「欲の素分子」と考える。
TRHの構造(最小のペチプド・ホルモン)グルタミン酸、ヒスチジン(イミダゾール基)、プロリン(アミド型).脳の中には「麻薬」も「覚醒剤」もある脳内には鎮痛・快感作用を持つホルモンが「脳内麻薬」で20種ほどある。最強の鎮痛作用を持つ物にβーエンドルフイン「内因性のモルヒネ」がある。特徴は強い鎮痛・快感作用により「精神的ストレス」を吹き飛ばしてしまう欲の脳・視床下部は、心と体、精神と肉体を結びスイッチとなって、生命力から心の根底を生ぜしめる最も大切な脳である。

人の欲求には、食欲・性欲など生きる為の生理的欲求、安全性と安定性の欲求愛情と所属、すなわち相互信頼の欲求、自尊心と他から尊敬されたい欲求、自己実現の欲求など、他にも、物欲など様々な欲、欲求が人にはありますが、この欲によって、人は「やる気」を起こすのです。
例えば、欲しい物があれば、働いて、給料を得て、お金を出して買う、これは物欲ですが、他にも、やり遂げたい。目標を達成したいなど、達成感の快感を味わたいと願うのです。
ですから、人が生きて行く上で欲、欲求は必要不可欠なものです。
但し、この欲が極めて強いとか、過剰に強いと、金欲などから、人を騙して、詐欺してまでも稼ごうとするのが、人の脳の特徴です。
つまり、自己の欲求をコントロールする必要もあるのです。欲のために、感情に反応したり、意識したりすると、抑制が出来なくなり、脳の暴走と呼んでいますが、悪事や犯罪を犯しても欲求するようになるのです。
また、人を愛したり、愛されることを望んだりすることで、子孫繁栄に繋がるのです。これら、人には欲は大切な意志だという言うことを私から提言致します。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、

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