センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

気になる二冊の本!

2009-07-06 00:01:55 | 感覚
一冊目は「患者のための医療情報」北澤京子著、ちくま新書、756円。
「あなたはどの治療をお望みか」と訪ねられたとき、どう答えことが出来るか、今や患者、市民にとって「入手可能な情報ことが問題なのでなく、情報の質を吟味できないことこそ問題があると、「日経メディカル」編集員の著者は指摘する。著者によれば、臨床研究の成果は論文として、少なくともその概要の多くはインターネット上に無料公開されている。医療従事者と患者の間に、もはや本質的な情報格差は存在しない。その論文の結論は何か、信頼できるか、自分にとって役立つかはCASPというプログラムによっての吟味が有効だという、信頼できる情報を基に納得して医療を受けるスキルを教示する。
もう一冊は最新脳科学で読み解く「脳の仕組み」サンドラ・アーモット(ネーチャー・ニューロサイエンス、元編集長)サム・ワン(プリンストン大学准教授)著、三橋智子訳、東洋経済新報社、定価2310円(税込み)。
脳を巡る興味深い発見と謎を解き明かす!、洞察に満ちた、遊び心あふれる一冊!
・大酒飲みは脳が萎縮している?
・モーツアルトを聴くと赤ちゃんは賢くなる?
・脳を騙すとダイエットできる?
・年をとっても脳を健康に保つ方法とは?
。男性は女性より数学が得意なの?
。一夜漬けに効果はある?
序 章  あなたの脳のユーザーズ・ガイド
第1部  脳の世界とあなたが住む世界
第2部  脳で感じる五感
第3部  脳の一生
第4部  感じる脳
第5部  考える脳
第6部  変性意識状態の脳
6/27日、週間東洋経済より引用。
例えば皆さんが病院へ行き、医師から「あなたはどの治療を望みますかなどと訪ねられたらどう答えますか、いくつかの治療を説明され、料金の安い治療方法を選ぶという人は多いと思われる」。
実は高額でも一度の治療で改善したりもします。低額だと思っていた治療方法も回数が増えるとばかにならない金額になる。
これらから、医療情報で事前に知識を得る重要性があるのです。
これらをこの本では紹介しており、役立つ一冊になっております。
もう一冊目の「脳のしくみ」は、脳科学の脳の仕組みだけでなく、脳生理学的に説明しているところが「実に面白い」のである。
例えば大酒飲みは脳が萎縮している? 私共の研究でも、深酒を頻繁に行っている人では、脳神経の死滅が加速的に進んでいることや短期記憶に関わる「海馬」に影響し、深酒をすると最近の記憶が欠如することが分かっている。
大酒飲みは脳が萎縮するというのは脳の形そのものは変わらないが、脳細胞(ニューロン)の伝達能力が低下し、記憶力、集中力など欠如するのです。
私たち、人の脳は20歳を過ぎた頃から毎日10万という数のニューロン(脳細胞)が死滅してゆきますが、ところが、大酒飲みではこのニューロンの死滅の数にはあまり変化が現れませんが、逆に脳細胞の再生する働きが低下するのです。
この働きを「可塑性」と呼びます。
ヘビースモーカーや大酒飲みでは、この可塑性の働きが低下するので、脳が萎縮すると考えられているのです。
私たち人の脳細胞は1千億ありますから、毎日10万という数の脳細胞が死滅しても一生の間では数パーセントの脳細胞の死滅なのです。確かにMRIなどの画像検査をしますと脳内に少しの隙間のような場所が見つかることがあります。この場所こそが脳萎縮に関係しているところです。
他にも、高齢者になっても脳を健康に保つ方法としては、食事から脳の栄養素、ブドウ糖、中でもアラキド酸は脳のエネルギーとして重要です。また、定期的な運動、散歩で手足を動かすことでも脳は鍛錬されます。
それから五感を総動員して感じ取り、脳を刺激し、脳に情報を送ることで脳が活性化します。これらを私は「情報ビタミン」と呼んでおりますが、これら脳に必要な栄養素のビタミンと情報のビタミン刺激によって、脳の健康が維持できるのです。
脳が何時までも若々しいと、活力として生かされ、身体も脳も健康で居られることを私から提唱致します。

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