オバマは何を変えるのか?

2008-02-12 00:00:02 | 市民A
「Change!」

今、一番、次期米国大統領に近いのは、ケニア系アメリカ人、オバマ候補かもしれない。彼の演説はわかり易い、と言われるが、日本でもついこの前まで、そういう首相がいた。つまり、「ワン・フレーズ」・「ワン・ワード」という表現法だ。日本のワン・フレーズ政治家は、「人生いろいろ」と言ったのだが、オバマ候補が多用するコトバは、「Change!」。日本語にするまでもなく、「変化」とか「変革」とかの意味だ。

実際、「Change」って、簡単ではない。身の回りを考えても、毎朝起きる時間を10分早くすることだって難しい。歯を磨くのとヒゲを剃る順番を変えること位しかできそうもない。日本の政治家や公務員の頭にあるのは、この10分早く起きることではなく、歯を磨くのとヒゲ剃りの順序を変えることである。不毛だ。

しかし、オバマのChangeは何を意味するのか。彼の言葉を注意深く観察してみると、多くの場合、Changeと単語を使うのではなく、こう言うことが多い。

 We can change. We can change. We can change. We can change.

だいたい4回以上繰り返すことが多い。

では、この中で、「We」と言うのは誰なのだろう。今の段階では、おそらく、オバマとオバマの支持者ということになるだろう。民主党候補になれば、民主党支持者を意味することばになるのだろう。大統領になれば、「We」は「アメリカ人」ということになる。

では、彼は、何をチェンジするのだろう。



また、注意深く聴いていたら、ある演説で、こう言っていた。

 We can change the world.

そう、変えようと言うのは、「world」というわけだ。

では、このworldというのは、どういう意味なのかといえば、ややあいまいである。

単に、抽象的な意味で、「世間を変えよう」と言っているのだろうか。あるいは、「アメリカ=world」という意味なのだろうか。あるいはまた、文字通り、「世界の構造」を変えようというのだろうか。

一番大げさに言えば、「アメリカ人は、世界を変えることができる」ということなのだろう。それではブッシュと同じだ。世界中に民主主義を広めて行こう、というのが、ブッシュとそのブレインの戦略だった。

しかし、「オバマは傲慢だ!」と怒る前に、日本の場合は、ついでに米国にチェンジしてもらってもいいのかもしれない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿