「食と農」の博物館

2024-04-14 00:00:00 | 美術館・博物館・工芸品
東京農業大学に花見に行った後に、大学付属の博物館に行く。



よく東京農業大学(農大といわれる)と東京農工大学(農工大)とを混濁している方がいるが、東京農業大学の方は私立大学で、農工大は国立大学。



その違いが感じられるのが、農大(私立)の博物館。一階の展示の多くが微生物関連。麹菌とかカビ類の研究が多い。全国の発酵食品の関係者のご子息が本大学に集まっているそうだ。

それで、話題の紅麹の関連研究があるのかと思っていたが、そもそも私立大学は有用な方向の研究ばかりしているわけだ。この十年来、日本国を支配していた政権の政策で、金儲けできる研究しか助成しないということで、まして私立大の基礎研究は崩壊感覚。

発酵も腐敗も同じ現象なのに、人間に有用なものは発酵ということになっている。ただし、良い腐敗と悪い腐敗を言い分けているのは日本だけらしい(そう書いてあった)。



気になったのは、一匹のマウスの標本。

二母性マウス「かぐや」と名前がついているそうで、2003年の生まれ。母親が二人で父親がいない。母親の遺伝子が父親の染色体の印をもつように遺伝子組み換えをして、もう一匹の雌マウスの卵子に核移植して誕生したそうだ。解説に寄れば、「父親がいらない」ではなく「父親が必ず必要である」ことが証明された、となっているのだが、どうしてそういうことが言えるのか、理解出来ない。

もっとも、人間の生殖に必要なのは、「父親ではなく、精子である」という事実は、多くの男性が、うすうす知っているわけだ。それでは科学ではないが。



博物館の2階は、鶏の標本がずらりと並んでいる。そういえば、博物館の入口の前には「鳥小屋」があって。各種の鶏類が小屋の外に出たい出たいと入館者にアピールを続けている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿