『光る君へ』、後半に

2024-07-05 00:00:15 | 映画・演劇・Video
1月から始まったNHK大河『光る君へ』は半年経過。次回7月7日の放送は残念ながら都知事選の開票速報のため「なしになる」ということで、顰蹙を買っている。NHKは全国の視聴者のためのもので、東京都民のものではないというのが、休回反対の一般的意見だが、さらに、開票開始後1秒で当選発表するのなら、大河を一秒削ればいいだけと思う。
 
結果について、あれこれとテレビで評論したところで、日本全体と東京はまるで違うわけだ。世界全体とアメリカのような構造で、アメリカが少しだけ自国の富を世界に供出すれば、多くの世界的課題が消えてしまうのと同様、金満都市東京の富を全国に分け与えれば、日本の多くの課題は解決するはずだが、候補のほとんどは、「もっと東京をよくする」といっているわけで、そんな都知事選のことを聞くと腹立たしいだけだろう。
 
ということで、話を1000年前の京都に戻すと、一条天皇と中宮定子の愛欲生活が政治混乱の元凶の様になっている。
 
今後のドラマの展開だが、道長が娘の彰子を入内させ、一方の定子は男子(皇子)を出産、その後、二人目の女子を出産した時に不運にも亡くなってしまう(ドラマなので、単に自然に亡くなったことにするのかどうかはわからない)。
 
そうなるとドラマ的には定子→彰子と皇后キャストが交代になる。そうなると、清少納言はどうなるかというと、引退することになる。紫式部と清少納言という知的女性の組み合わせはどうなるかだが、現在までにまったく登場していない和泉式部が出てくるのではないだろうか。和泉式部というのは、強烈な愛欲キャラなので誰が演じるのか興味がある。なお、和泉式部ではなく赤染衛門の線もある。和泉式部が登場しないままだとすると、何回か先の大河の主人公なのかもしれない。
 
そしてドラマの中でどうなるのかわからないが、「源氏物語」はいつ書き出すのだろう。この後、紫式部は女子(大弐三位)を出産し、少し後に夫がなくなる。そのため、道長が彰子の教育係に紫式部を採用してしまうわけだ。その頃から、源氏物語を書き始め、彰子と大弐三位の教育をするとともに宮廷物語を紡ぎ始めるのだ。劇中劇のように源氏物語自体の展開はあるのだろうか。
 
父の赴任の時に一緒に越前に行った時の話の中に、朝廷献上品として上質の和紙の話があったが、あれは伏線で、源氏物語を書くときに清書の前の下書きの時にも和紙が必要で、道長が不要になった公文書を廃棄せず、裏紙として使うように紫式部に渡していたとする推論もある。
 
 
そして、ドラマはどこまで歴史を下っていくのだろうか。なにしろ紫式部ぼ没年もわからない。父親の方が長生きしたという説もある。父親為時は越前守の後、暫く無役になったあと越後守となったが、任地で紫式部の弟が亡くなり悲嘆して三井寺で出家するのだが、三井寺には紫式部の異母兄が僧職として要職についていたのだが、その男のことは今まで登場していないのでたぶん父の出家はドラマの終了後と考えると、紫式部が健常なまま閉幕になるのだろうと思う。
 
というのも娘の大弐三位の有力な力添えは紫式部しかいなかったはずで、それでも文芸に秀で、藤原一門の中で夫を持ったことから考えると紫式部はそこそこの寿命を保って、娘のコネ開発をしたのではないだろうか。また、遺伝的には父も娘も長寿だったし。
 
実は男系女系の入り混じった家系図を研究している方が調べると、紫式部から7代下がった子孫の一人が土御門天皇だそうだ。つまり今上天皇につながっているわけだ。

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