自転車には向かない場所

2006-07-12 18:00:29 | 市民A
妙な記事が報道されている。



不審者追い川へ、警察官が行方不明に…岡山

11日午後6時30分ごろ、岡山県高梁(たかはし)市落合町阿部の高梁川で、自転車を盗んだ疑いで高梁署員に追われていた同市内の男子大学生(19)が川に飛び込み、同署高梁駅前交番の渡辺裕明巡査長(33)が後を追ったが流されて行方不明になった。同署と県警機動隊など約90人が捜索している。
大学生は別の署員に約250メートル下流で発見された。同署は占有離脱物横領容疑で調べている。

県警によると、同日午後3時ごろ、同署のパトカーが、鍵のついていない自転車に乗った大学生を発見し、職務質問しようとしたところ、高梁川の河原に向かって逃走。署員約15人が川周辺を捜索していた。
(読売新聞) - 7月12日0時46分更新


何が妙かと言うと、たまたま私も前日に自転車を止めて職質している警官を見かけた。関連記事。自転車の後部を調べていたようだが、鍵だったのかもしれない。コメント欄にも「私もみかけた」との書き込みもいただいている。全国で何が起きているのか?

ここから先は、一切が私の推理で、物的証拠は何もないのだが、背後に自転車盗品輸出の組織があるのではないだろうか。そういえば、日本海側からある方向へ出国する船舶に自転車が山積みされているのをテレビ映像でみたことがある。一方で、我々が自転車を買う時のことを考えれば、
(1)必要な状況になり、新たに買う。
(2)前の自転車が老朽化し、ほぼ壊れたので買いなおす。
(3)自転車を盗まれてしまって、泣く泣く新品を買う。

といったところではないだろうか。つまり、こういう自転車マーケットの中で、中古自転車の正規市場が存在しているとは、思えないのである。

ということは、「自転車窃盗団摘発」→「中古自転車マーケットの撲滅」→「輸出自転車台数の縮小化」→「ある政府の締め上げ」といったことなのではないだろうか。

もちろん、自転車ドロというのは、組織化されたもの以外にもたくさんあるだろうから、現場警官は、深い理由など関係なく、手当たり次第、鍵のついてない自転車を追跡しなければならなくなったのかもしれない。以上推測。

ところで、事故の起こった高梁川だが、高梁市といえば、私の最大のご推薦は「備中松山城」である。山城への登り口までは備中高梁駅からタクシーで3000円以上かかるのだが、まさか、当の大学生が、私のブログを読んだ結果、登城を決意したもののタクシー代が惜しくなってつい出来心を起こしたということではないことだけを祈りたい。

ついでに言えば、高梁川は倉敷を河口とし、まっすぐ中国山地を北上し、JR伯備線は、この川に沿って山間を走る。きわめて絶景路線であるが、川の中で格闘すれば、いずれか一人が落命することは容易に想像できる。そして水中ではピストルは役に立たず、身軽な方が勝つのだろう。あっと言う間に瀬戸大橋。

追記:事件から15時間後に現場から450メートルの場所で警官の遺体発見。2階級特進となる。また大学生は高梁市内在住ということである。現場の水深は10メートル近く深い場所もあるそうだ。


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