バブルの復讐・斎藤貴男著

2012-08-13 00:00:02 | 書評
1999年の出版になる『バブルの復讐』。地上げをはじめとするバブル経済がしぼんでいって、最後の時期に書かれている。1990年頃から、土地、株、リゾートマンション、長野オリンピックの祭りのあと、企業メセナの崩壊。そしてさらに10年以上経って、それらのバブル銘柄は立ち直ったわけでもなく、さらに緩慢に崩壊を続けている。

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それで、日本人は、ほとんどがバブル経済に巻き込まれてしまったわけで、その結果、正常な経済成長を見失って、デフレ経済に堕ち込んでいった。

というわけで、我々は、新興国でおきているバブル的な経済発展が、向かうところはほぼわかっているのだが、だからといって、日本人の意見に耳を傾ける外国人がいるとも思えないわけで、できることは数少ない。せいぜい、新興国の国債などを買わないようにするぐらいである。

でも、バブルの時に起きた、さまざまな神話だが、本当に豪勢なものであったことを思い出す。本書の登場人物だが、果たして現在は何をしているのだろう。



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