佐久島へ(1)

2022-10-25 00:00:35 | たび
三河湾旅行の目的の一つが「佐久島への渡航」。三河湾は伊勢湾の中にもう一つの湾があるような構造で伊勢湾の入口から北に向かって右手側(東)に湾がある知多半島と渥美半島に囲まれている。その三河湾の入り口付近にあるいくつかの島の中で最大規模の島だが東西に5キロ、南北に3キロでクロワッサンのような形の島。島の西と東に船着き場があり、島内は、現在は「アートの島」となっている。



アートの島といえば瀬戸内海の直島、犬島、豊島などが有名だが、島内観光の足は直島:車、バス。犬島:徒歩、豊島:アシスト付き自転車ということになるが、この自転車というのが大問題で島の周回道路というのは大変に起伏がきつい。絶壁の場所があり、その地点は島の内部を通るため上り下りが多くなる。ということで佐久島の移動は、徒歩かアシストなしの自転車ということで、迷わず徒歩を選ぶ。そもそも島中廻って全部のアートを見る元気もないし、アーティストには申し訳ないが、出会うかで会わないかは時の運のようなこと。



ということで、一色さかな広場の近くにある高速艇乗り場から乗船。あまり大きな船ではなく、おりからの旅行振興策で観光客が増加しているようで臨時便となる。そして予想を上回るような高速で10キロほど先の島に20分で到着。最高速度は30ノット(時速55キロ)あたりだと思う。知床の船の3倍の速度だ。ちょっと早過ぎる。いずれ何かが起きなければいいが。そして、タイル張りの灯台まで歩いていくと、後続船が白波を立てて走ってきた。



次のアートは黒壁地区。壁の黒い家並みが続く。この黒壁だが、本当は「焼杉」の板を外装に張るわけだが、旧家や空き家はともかく、立て直した家の中には「杉を焼くのはなく、板を黒く塗っただけのもの」もある。とにかく家並みが黒くなければならない。



そして到達したのが、海辺にある「おひるねハウス」。3×3の分割された空間に入ってお昼寝することがテーマになっている。なんとなくサウナ付属の宿泊施設に似ている。