島原の子守唄、深い問題があるらしい

2022-03-21 22:14:03 | たび
島原鉄道の島原駅は、ある意味では市の象徴でもある島原城より立派に見える。もちろん天守閣は地元の人が直接的便益を受けるわけではなく、駅舎の方が実用的であるのは自明だから立派でも構わないが、他の島原鉄道の駅の状態からすると、千倍も立派な感じだ。

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そして駅前には銅像が立っている。『島原の子守唄』の像だ。

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なんとなく古来より歌い継がれた子守唄かなと思って、曲を思い出せずに後で調べると、

「おどみゃ島原の、」から始まる聞き覚えのある曲だった。

YouTubeでは、藤圭子さん他何人かのVIDEOが見られる。著作権等のことが不明なので、紹介だけだが、「この親ありてあの娘ありや」というように上手い(当たり前だが)。

なんとなく、悲しすぎる子守唄のように感じるのは、どうも古来からの唄ではなく、別の地方に伝わる似たような感じの唄が元になっているのではないかという指摘があるそうだ(基本的には、「似ている」というのはセーフだと思うが)。

そして、戦後に現れた子守唄のようだ。

明治時代から戦争が終わるまで、島原地方は貧しく、娘たちが東南アジア方面に娼婦として送られた「からゆきさん」の歴史を、歌詞に込めたということらしい。地元の観光バスのガイドさんがそう紹介していたという声が多い。しかし、直接的には表現されていないので、言われなければわかりにくい。

それでいいのか、島原。という気持ちにならないのだろうか。

あるいは、銅像は、日本の中の被害者として、観光客にアピールしているのだろうか。