横浜の名古屋めしの大関は

2020-09-11 00:00:10 | あじ
横浜駅近くに行く用があり、昼飯を探していると、和食店で、サンマ定食1800円に×をつけ、900円と店頭に貼ってある店もあったが、もしかしたら冷凍かもしれないし、価格が半額ということは、半身だけかもしれないと、疑念がグルグルと回り始めたので、近くの名古屋めしに行く。いつも長蛇の列がある店だが、昨今は行列がないようだ。

店名に訳あり感があり、「横浜なかや 大関本店」と意味がわからない。味を自慢するなら大関ではなく横綱ではないかということと、メニューに並んだ料理は、きしめん、手羽先、味噌煮込みうどん、味噌カツ、ひつまぶしと名古屋めしばかりなのに、なぜ横浜なかやなのだろう。



考えてもわからないので、気にしないで、すぐに注文する。きしめんと味噌カツ丼のミニサイズのセットにする。しばし待つと、料理が運ばれてくる。

もっとも感心したのは、メニューの写真とほとんど一緒の料理が現れた。当たり前なのだが、実物がグレードダウンしている店も多い。文句をつける客がいなくても羊頭狗肉行為はいけない。

そして、肝心のきしめん、味噌カツの味だが、いままで名古屋圏以外で食べた中で一番うまい名古屋めしだ。

しかし、複雑な店名の理由だが、各種名古屋めしをやっているのは、元々は、横浜にあった味噌煮込み店『大関』から姉妹店が別れ、都心で「横浜なかや」という名古屋めし店がオープンしたのだが、平成28年に閉店。一方、「大関」はジョイナス地下街に新装オープン。ということで、姉妹店にわかれた東京の「横浜なかや」と、改装前の「大関」が合体したので、この複雑な「横浜なかや大関本店」という店名になったらしい。

各種名古屋めしのオールスターのように思えるが、「あんかけスパゲッティ」と「トンテキ」が足りない。その二品が足りないことが、横綱になれない大関の理由ではないかと思っていたが、違うようだ。そういえば昨今、スパゲッティ専門店は、「パスタ店」と呼ばれるようになった。スパゲッティの名称は、「あんかけスパゲッティ」にのみ生き残るかもしれない。