焼き鳥、よしだ。

2012-10-19 00:00:49 | あじ
知人からヤキトリに行こう、というお誘いがあり、それも神楽坂ということで、お座敷にあがるだろうとの予感をもって、靴下の点検をしてから、地図を片手に市ヶ谷駅から坂道を登る。ちっとも神楽坂じゃない。

そして、夕暮れの中に佇む築50年という感じの木造モルタル二階建ての、ややがっかりな建物に、「よしだ」という看板を発見。いや、よしだの「だ」は難解な感じだ。どこかで見たことがあると思ったのは、都内にいくつかある寿司店チェーンの「志乃多寿司」。この「多」のくずし文字と同じだ。とすると、よしだは吉田ではなく、よし多ということになる。

yoshida


そして、店内には、お客ゼロ。どうもネットで調べたところ、近隣の出版某社の率が90%ということで、そういう文化人が多いのかと思ったのだが・・

そして、招待していただいたホストの方はいつまで経っても来ない。一人でヤキトリをかじっても始まらないが、ヤキトリは好物だ。特に軟骨入りつくねとか手羽先とか、硬いのがいい。うっかりすると串までかみ砕いたりする。太古の頃の肉食恐竜みたいな感じがいい(ワニ食いと言えばそれまでだが)。

そして、遅れること30分で、本日のホストが登場。

「あれっ、まだ飲んでなかったの?」
「・・・」

それで、結局、コースを頼むことになり、代金は不明なのだが、焼鳥というよりも創作鳥料理という感じになり、指先が器用な外科医がメスとピンセットで作ったような、懐石風コースが始まる。不器用なワニには不向きだ。板さんではなく、こだわりのシェフだったわけだ。


後で、HPで確認すると、メニューには好物の「チキンカツ」があったようで、ちょっと悔しい。