世界でもっとも通勤距離の長い会社?

2010-02-08 00:00:07 | 市民A
2月2日、米国の国家運輸安全委員会は公聴会で、2009年2月13日にニューヨーク州バッファロー空港付近で墜落したコルガン・エアのボンバルディア機の墜落原因を「操縦ミス」と発表した。

順に報道を追うと、

アメリカでコミューター機が墜落・49人死亡

12日午後10時頃、アメリカのニューアーク発バファロー行きのコンチネンタル系のコルガンエアが運航する3407便・DHC8型機がバファロー空港から約8Km 離れた住宅地に墜落炎上しました。乗客・乗員48人は全員絶望とのことで、地上で巻き込まれた住民少なくても1人が死亡した、との報道があります。墜落してから約4時間しか経っていませんので、詳しいことは分かりません。当時、空港付近には強風が吹いていた、とのことです。


バファロー空港墜落事故機が直前まで自動操縦

米運輸安全委員会の委員は15日、記者会見でフライトレコーダーの分析から事故機が直前まで自動操縦で飛行していたことを明らかにしました。同委員会は「激しい氷結」が予測される場合には自動操縦を解除して手動操縦に切り替えることを勧告しています。これは、氷結による微妙な機体の動きをパイロット自らの手で感じる必要があるため、とのことです。しかし、同委員は事故時の氷結が「激しい氷結」まではいっていなかった、としています。また、フライトレコーダーの分析では、同機は墜落前の26秒間に激しく振動し、直前の5秒間に244mも急降下し、墜落時には進行方向と逆を向いていたことも明らかにしました。


バファロー空港付近墜落事故機が失速時に機首上げか?

アメリカのマスコミが18日に伝えた所によりますと、バファロー空港付近墜落事故機のパイロットが失速警報装置が作動したときに、本来なら速度を増やすために機首を下げなければならないのに、機首を上げる操作をした、と報じています。これが墜落の原因かもしれない、としています。


墜落当初より、「おかしな操縦」に疑問が集まっていたわけだ。
「自動操縦から手動に切り替えていない。」
「速度が落ちた場合、機首を下げてスピードアップしなければならないが、逆だ。」
「墜落時には進行方向と逆向きだった。」

公聴会の内容は次のようなもの

米国家運輸安全委員会が地域航空会社の安全性に危惧を表明

米国の国家運輸安全委員会は2日に開かれた公聴会で、昨年2月に発生したニューヨーク州バファロー空港付近墜落事故の原因がパイロットの操縦ミスであったことを明らかにしました。パイロットが失速警報が鳴った場合の操縦訓練を受けていなかったために、操縦桿を逆方向に操作した事を明らかにしました。また、副操縦士は低賃金で約3800Km 離れた実家から、貨物機などを乗り継いで徹夜で“通勤”していたことを明らかにしました。これらについて国家運輸安全委員会は地域航空会社の安全性について問題がある、としています。



つまり、緊急時の操縦訓練を受けていないパイロットが低賃金で働いていて。3800キロも離れた実家から、貨物機を乗りついて徹夜で通勤していたわけだ。貨物機なら通勤費ゼロだろう。

colganところで、このコルガン・エアだが大手数社の下請けで、近距離のコミューター便を飛ばしているようだ。

ホームページの中に、CAREERSというのがあって、読むと求人だ。この失業者が多い時代にパイロットを求人しているということは、裏を返せば劣悪職場でいつかないということなのだろうか。あるいは、1年前の欠員がまだ埋まらないのだろうか。

一方、これも1年ほど前にハドソン川に着水したB777の機長もアメリカ連邦下院の航空小委員会で「航空会社のリストラが安全性を犠牲にしている。」と述べ、同氏の給与がこの数年で4割も減っていることを明らかにしている。

機長の給料について、「妥当なレベル」が見つからないのかもしれない。