初場所優勝は誰に変更?

2010-02-03 00:00:03 | スポーツ
「知らなかった」「覚えてない」というのは政権党の党首(形式的党首や実質的党首)の常套句と思っていたら、横綱まで言い出した。

もちろん、政治家が辞めないからモラルハザードが日本国内に蔓延してしまっているのも遠因だろうが、力士朝青龍がついに一線を超えた。民間人にパンチを食らわせて鼻の骨を折ったようだ。もちろん、鼻を復元し、あれこれ被害者の口をふさぐためには治療費が必要なので、初場所の優勝賞金以上が必要だったかのような報道がなされている。

空手や柔道の世界では、けんかで技を使えば「破門」と相場が決まっているし、ボクサーが人を殴れば、危険の認知があったとして、重罪になる。

相撲家が人を殴ることが、凶器になるのかどうかははっきりしない(パンチを鍛える練習はしていないだろうから)が、すくなくともプロの格闘家になろうとする新弟子に対し、「素人を殴れば犯罪になる」ということを教えていないとすれば、親方も失格だ。

ということで、予想されるのは、「サヨナラ朝青龍」ということになる。親方も「お家取り潰し」でもおかしくない。

事件が、初場所6日目の夜に起きたようなので、7日目以降の彼の記録はナッシングになるのだろう。つまり、初場所優勝も取消し。25回の優勝記録は24回に修正され、再び北の湖が歴代3位に復帰する。

では、誰が初場所の優勝者なのかというと微妙である。朝青龍13勝2敗に次ぐ12勝3敗が3人いる。横綱白鵬、関脇把瑠都、西前頭16枚目の豊響。ちなみに16枚目というのは、幕尻である。

仮に7日目から朝青龍がいないとすると、千秋楽に朝青龍を破った白鵬は1勝がなくなり11勝3敗。11日目に朝青龍に負けた把瑠都は1敗がなくなり、12勝2敗になる。ただし、把瑠都の12勝のうちには千代大海引退日にあたる不戦勝が含まれている(もっとも、対戦しても勝っただろうが)。豊響は12勝3敗で変わらないが、うち1勝は十両相手のもの。その1勝で優勝とは少し軽いか。

ところで、地位も実績もまったく違う3力士だが、誕生日が近かった。日本流に言うと同級生。

 白鵬:昭和60年3月11日
 把瑠都:昭和59年11月5日
 豊響:昭和59年11月16日


理事会の席で十人の理事が上位の方から意見を言っていくと、九人目までで三人に三票ずつが分かれ、最後に貴ノ花の意見が求められる。

「ここは、まあ無難なところで、暴行事件自体がなかったことにしてしまえば・・・」


ところで、貴ノ花が37歳の若さで理事になったのだが、きょうの冒頭に首相のことに触れたこともあり、首相の年齢の話。歴代の内閣総理大臣で、もっとも若くして就任したのは誰か。

伊藤博文である。実に44歳。明治18年12月22日である。

しかし、この明治18年12月22日というのは、日本に内閣総理大臣制度が確立された、最初の日なのである。つまり、歴代93代にわたる歴史の中で、ついに第一号を抜けないままということである。

現代での若年総理候補者の年齢を見ると、中田宏前横浜市長(45)、蓮舫仕分け人(42)、藤川優里八戸市議(29)、小泉新次郎ジュニア(28)である。一人はすでに年齢オーバーだ。