パクられたらリスクはデカイか

2009-02-04 00:00:46 | スポーツ
パクられたらリスクはデカイか

若麒麟の部屋の押入れ上段から見つかったノートに書かれていたことばである。

10ページほどに、色々なことが断片的に書かれているようだ。重要証拠の一部分だけ漏洩させて、世論作りをしようという勢力(官憲・マスコミ)の片棒を担ぐ気はないが、ノートの全貌は明らかになっていない。

日記というほどでもなく、単にいくつかの頭に浮かんだフレーズを、本人の好きなラップ調に羅列していたのだろうか。「ラップノート?」。

音楽が好きというだけならよかったものを、ミュージシャンが好きという領域に入ってしまったのが、陥穽に嵌った第一歩だったのだろう。

それにしても、「パクられたらリスクはデカイか」。

文末が、「・・・・か」、となっているが、疑問形ではないだろう。詠嘆のコトバであろう。

いずれ、逮捕されるだろう自分の未来と、その帰結を予想していた上での、吸引の継続であるのだから、ある意味、潔いのだろうか。(逮捕されるときに、大麻を隠そうとしたようだが)。

ところで、この妙な文節だが、主に三つのコトバでできている。

「パクられる」、「リスク」、「デカイ」。

語源を調べると、・・

「パクる」という言葉は、二つの語源と二つの意味を持っている。魚の口のパクパクに語源を持つ「手形のパクリ」という犯罪者用語がその一。捕縛のバクという音に起源を持つ「警察に捕まる」という犯罪者用語。当然、若麒麟の場合は後者だろう。

「リスク」。実はこの単語は意味が広い。一般的に「危険」という意味を表す場合と、「失敗する確率」を意味する場合がある。投資などでいう「リスク」とは、そういうおカネがゼロになったりする確率を意味する。この文節になんとなく違和感があるのは、本来は、捕まれば、自分を含めて多方面に重大なダメージを与えるのは確実であるのに、なんとなくダメージを与える可能性がある、と甘く考えていたのではないだろうか。

さらに、調べると、イタリアでは、リスクという言葉には、チャレンジという意味があるそうで、「リスクを取る」という言葉は、勇敢にチャレンジすることを意味する。サッカーで某国の長身バックスが相手のゴール前に張りついているようなことだ。

若麒麟もスポーツマンだったのだから、こう思っていたのかもしれない。もちろん大麻にチャレンジしても得るものはかなり小さいが。

「デカイ」。語源の不明なことばである。「いかつい(厳つい)」に甚だしいという意味の「ど」をつけて「どいかつい」が訛ったという説もある。「で」で始まる同じような語源のわからない言葉に「でぶ」があるそうだ。

そして、彼が受け取るだろう養老金(退職金)は529万円といわれていて、「解雇処分では甘い」との世間の声がある。前の3人の事件があった後だけに、「外国人に厳しいのではないか」という声もある。「前事件で格下げにした親方を早くも復権させた」との声もある。「公益法人の維持」にこだわっているとの声もある。「何やっているんだ」とガッツ男朝青龍は批判の矛先からのがれて、すっかりいい子ぶっている。


もしかしたら、退職金は、口封じなのかもしれない。