オバマ研究は不発に

2009-02-19 00:00:28 | 投資
先週、都内某所で勉強会。



題目は、「米国経済とオバマ新政権の経済対策」。あまりにもタイムリー過ぎる題材で、ちょっと不安。雇用不安が他人事じゃないはずの、某証券会社の国際金融市場のアナリストの方の話を聞く。先日、議会に提出された金融機関に対する支援策や実体経済へ対する刺激策についての意見と、その前の大統領就任演説の経済的側面での分析。

ただし、目新しいものは、なかった。大統領就任演説については、密かに私が思っていたのと同様の疑問を語っていた。

テレビでは、熱狂的な支持の場面を映していたものの、地味じゃなかったのか、ということ。「Change」も「YES,WE CAN」も封印。彼の演説術をもってすれば、観衆を喜ばせることなんか、簡単なのに・・・

ということだ。

本当は、知りたかったのは、オバマによる、「GMの調理法」なのだけど・・

故障の多い軍事用トラックの調達とかだろうか。

収穫は三つ。

一つ目は与太話。保険会社プルデンシャルというのは、英国と米国とまったく異なる保険会社が同一の社名を使っているそうだ。どちらも19世紀からの会社で、当初は国際進出なんか考えていなかったからよかったのだが、そのうち第三国への展開が始まると海外で困ったことが起きる。そのため、二社間で協定が結ばれたそうだ。

先に進出した方が、その国では「プルデンシャル」という名前を使っていいことにし、後から出る方は、そこでは別の社名を使うこと。

日本のプルデンシャルは米国系だそうだ。香港では英国系。英米企業らしいジャングルルールである。


二つ目の収穫は、エコカイロ。その英国系プルデンシャルの別名の一つが「PCA」。宣材品である。何度も使えるカイロだそうだ。

ジェル状の液体の中にコイン状の金属片が浮かんでいて、「バシッ」と折ると発熱開始。効果時間はわずか1時間。そのあと、捨てずに、お湯で温めると再生するそうだ。

注意書きには、「鍋であたためる時にはタオルでくるんで下さい」と書かれている。口頭で補足注意があったのだが、「ご家庭の鍋で温めますと、鍋がゴム臭くなります」そうだ。どうするの?

どう考えても、試作品かな?

三つ目は、古書三冊。会場の外に出ると、近くのデパートで古本市が開催中。なかなか感じのいい会場だ。地方の古書店からの出品もあり、力が入っている。結構安い。売れ残った古本も売れ残った幼犬みたいなものだろうか。10分だけ歩き回って、結局歴史本3冊購入。

幕末日本を救った、先見力と胆識 新井喜美夫 プレジデント社
19階日本横丁         堀田善衛  朝日新聞社(文庫)
にっぽん音吉漂流記       春名徹   晶文社