ブログ考1:ブログの場所はどこか?

2004-10-09 16:43:04 | 市民A
81da18a0.jpgブログの場所はどこか?ということを考え始めたのは、実は当ライブドアブログの「重量挙げ状態のサーバー管理」のおかげである(オモイ!オモイ!)。

言うまでもなく、通常の人(ライター側)が投稿や修正をするはずの夜の時間帯が死んでしまった件だ。最近は夜だけでなく、午後もほとんど死んでいる。早朝でも死んでることがある。なんとなく朝10時から午後3時頃はなんとかなるように感じるが、そのうちどうなるかよくわからない。急増が原因の一つと思うが、毎月末に設定してある恐怖の「ブログの日」のたびに悪化している。機能がアップして使えなくなるというのではしょうがない。投稿関連記事を検索していると、同じブログが4つくらい並んでいる。例の、UPできないため繰り返し保存した結果、どこかへ飛んでいくか重複してしまうかという現象だ。アカウンタビリティ(説明責任)の欠如がさらに混乱に輪をかけている。既に引越ししてしまった空家ブログもある。まあ、この件はみんなが書いているのでこのくらいにして、・・

おかげでライター側の時間に影響が出ている。私は、毎日、夜間に作り、深夜に翌朝0時表示で発信というパターンでやっていた(雑誌のように、前出し方式である)。リーダーが朝から読めるようにという配慮である(実際には新聞社ではないのでうまくいかないことも多い。不規則生活の個人なのだから)。ところが、現状、夜は難しい。結局、早朝とか、昼休みとかに小刻みに作業することになり、ケアレスミスも増えるが、直すに直せない。コメントやTBもめったなことではできない。なくならないようにテキストファイルにするが山のようにファイルが増えてしまう。

というようなブロガー側の都合の変化があるのだが、アクセス解析機能の時間帯などを見ながら、逆に読む側にとっての価値とか、目的とか考えていたのだが・・・

「スターバックス」へ行った時、思い出したことばがある。「サードプレイス」。自宅が「ファースト」、職場が「セカンド」。そしてスターバックスが「サード」というわけ。スターバックスの基本理念だ。人生を豊かにする空間をめざしている。理念を実現するために、商品と店舗とサービスに気をつかう。
スターバックスが物理的実在の場所なら、ブログの世界は実在しない情報の世界である。つまり、「ショートストップ」と考えてみた。特に担当ベースが決まっていないポジション。自宅でも、職場でも、もちろんカフェでもOK。ちょっと読んで、ちょっとゴキゲンになれるもの。元気のいい日は、コメント書いたり・・・しっくりと決まった。

それでは、ブログ書いてる人の居場所はどこかって?

それは、もちろんホームベースであれこれ頭を捻ってサインを出しているキャッチャーと、日夜、変化球の研究をしているピッチャーを兼業しているようなもの。

ブログ考2:良貨は悪貨を駆逐するか?

2004-10-09 16:41:30 | 市民A
87ec3db8.jpg健康食品としての黒米が人気(?)だ。試しにちょっとだけ白米にいれてみた。5%、1/20だけ。真っ黒になった。すごい影響力だ。
裁判の世界では、白黒つけるといえば、白が無罪で黒が有罪だが、コメで言えば、黒が健康食品、白が不健康食品となり善玉と悪玉が逆だ。つまり、まっ黒になるとは、良貨が悪貨を駆逐する結果になる。

最近、友人にブログの話をする時、「良貨が悪貨を駆逐する世界」と説明する。

今はブログ創成期だ。原理は、単なる日記なのだが、なぜ増加していくのか。それは、フォームやシステムの統一化やコメント機能、トラックバック機能という相互リンク機能のような仕掛けの問題が大きいのだが、結果として、良いブログに人気が集まるという集合現象があるからだと思う。

ゴッホは生涯に1枚しか絵が売れなかったのに、名画を描き続けたのだが常人では無理だ。逆にピカソは数万点の作品をつくっている。やはり応援団は必要だ。もっともアクセス解析のような、わかったようなわからないような隔靴掻痒的な機能もあるので、何となくの読者層をイメージすることはできる。しかし、もみ手やすり手で読み手側になびいてみても無駄なわけだ。結局は良質なブログが必要なのだから。そして今は、相当のスピードで良貨が悪貨を駆逐しているように思える。

しかし、どんなムーブメントにも転換点や限界点があるのかもしれない。ぱっと広がって、すぐに変質して低迷したものとしてはサッカーくじ「toto」がある。まだ、生存してはいるものの、人気回復のためルールを改造すればするほど複雑化して、縮小スパイラルに陥ってしまった。

つまり、質が下がれば、ブログというカテゴリー自体が「toto化」してしまう危険性がある。今、突然の危機が訪れているのは、例の重量挙げサーバー問題である。いらいらしながら、ヒステリックなブログばかりにならなければいいのだが・・・。本当に、「投稿する」瞬間はスリルがある。「成功か?、失敗か?」下書きをテキストで書きながら、徐々に完成に近づいていくと、「PK戦で自分の出番が近づいてきた気の弱い5人目のキッカー」のような気持ちになっていく。(「オマーン戦を前に弱気な発言が増加してきたサッカー監督」という比喩は持ち出したくない)