goo blog サービス終了のお知らせ 

ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

サジを何故投げるか?イグニッションモジュール

2006年10月31日 | 法令関係

人気blogランキングへ もう10月も終わりだというのに、陽が差していると暑いくらいの良い気候です。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

Simg_0037_5

巷ではサディスティックミカエラバンド(木村カエラをボーカルに加えたのでアルバムにはソウ書いてある?)が話題になっていますが、ミカンがタワワに生っています。植物にとってはもう冬なんですね。

加藤和彦はフォーククルセーダースのメンバーとしてデビューしたのはワタシが高校生の頃ですから、思い出深いです。

Simg_0034_2

別に伊豆半島に蜜柑狩りに行ったわけではなく、弊社整備工場の南側の陽だまりに・・・・。

食べてみると結構ウマイ。

根は深い?

ホッとしていただいた後ですが、これから書くことはミスをアゲツラウことではありませんことを前置きしておきます。ごく最近ソニーやパロマの例のように製品不良や不正改造などが(特に電子部品関連は普及を進めていますが)、複雑なだけに不良が露呈すると対象製品が多いだけに、対策が遅れればそれだけ大きい事件?になってしまいます。しかし。割を食うのは大枚を叩いたユーザーであり、不良製品を作ったメーカーとのはざまにある販売店でもあります。

つまり、三菱のように製品不良を隠すと露呈したときには企業の存続問題にまで発展することもあるし、ソニーのように対象製品が1000万台!にも拡大して、それでも1年分の利益がなくなる程度は信用がなくなるよりまだ良い方です。

大型バイクは社会に広く浸透する製品と違い趣味の意味合いが大きく、上記の問題と直接比較するわけにはまいりませんが、世界中で市場は拡大しつつあり、日本では販売が不調ですけれど、川崎重工などはヨーロッパで好調らしく工場のキャパを5割り増しにする計画を発表しています。ハーレーダビッドソンは昨春に生産計画を大幅にカットいたしましたが、今年のTC96はアメリカ国内では販売好調と聞いています。

大型バイクを代表するハーレーのココ25年を振り返ってみると、不具合が実に連続してありました。しかし趣味の意味合いが強いということでは、恐らく最右翼だと思いますので、オーナーの思い入れの深さが許容してきたという面は否めないと思います。

しかし、21世紀になって要求される性能の次元が異なってくると、市場からの不具合情報はとても大切なものであり、より積極的に改善を行うことが顧客満足を達成する最大の方法ではないでしょうか?

空冷エンジンは本当に生き残れるのか?

S12_28

ハーレーダビッドソンが人気を博している理由は、その保守的なスタイルを守り通すことにあり、空冷エンジンはその中の一番大きい要素であるのは間違いありません。

公道を走るクルマやバイクを登録する基準は、世界の国々ではそれぞれの事情によって異なりますが、一応統一しようとする動きは技術のグローバリゼーションとしてあります。これを読むと近年まで妨げていたのは、アメリカの国内統一基準がなかったのがそうであったように、排ガス規制もユーロ規制が世界中で基準になるつつありますが、アメリカでは未だ州ごとに異なるのでしょうか?ご存知の方は是非お教えください。

日本での登録上の手続では形式指定制度が一般的でありますが、ハーレーダビッドソンは形式指定は受けておらず、10台に1台の割合で排ガス試験をじっさいに行い、成績書をもって基準に適合することを証明して、これを添付することによって登録が可能になることは前述のとおりです。完全に世界中の基準が統一されれば、このような煩わしさも無くなるのでしょう。

今回のトラブルは排ガス規制によるものと前提して、その規制を復習してみましょう。

平成11年規制   CO 20.0g/km  HC 2.93g/km   NOx 0.51g/km

18年規制最大値     2.7          0.4           0.2     コールドスタート

18年規制平均値     2.0          0.3           0.15    コールドスタート

クルマに20年以上遅れて導入されたバイクの排ガス規制は、最初の規制である平成11年規制は緩やかなもので、18年規制は輸入車特例で平成20年19月から発効いたしますから、現在はこの緩やかな規制ということです。

日本に輸入されたハーレーダビッドソンは、2001年モデルからビッグツインでは触媒が装着されました。重量が軽くエンジン行程容積が小さいスポーツスターでは、触媒がなくとも排ガス規制がクリアしているのはご存知の通りです。

モード試験は排出量の測定ですから総量が抑えられれば良いのですが、ビッグツインにしても当初は2本のマフラーに対して触媒は一つという変則的なもので、2004年モデルからはそれぞれのマフラーに一つずつになりました。

効果が同じならコストは安い方が良いのは世の常です。

アメリカ国内でも様々なトラブルの情報が跳び交わっているようですが、今回のシリーズ記事のきっかけとなったトラブルは、捉われ方は各種各様ですが、原因はオーバーヒートにあるような気がいたします。

資料を調べてみると、フロントマフラーがカルフォルニア仕様だけ異なるのは、どうやら触媒が付いているようです。点火時期のマップデータが違うかはわかりません。

ここで整理すると、

  • 2007年モデルでの総てインジェクション化はユーロ3実施のため?
  • ラバーマウントスポーツスターでは段階的に新機構に変更するハーレーの良くやる手法で、このときのインジェクション化は見送った?
  • 触媒を装着していれば、各部の設定には無理がなく規制をクリアできたはず?

と、’04モデルに変更した時点で触媒を省略せず、無理の無い点火時期マップデータを採用していれば、このようなトラブルは避けられたのではないかという疑いが考えられます。

次回はユーザー側の対処方法を考えたいと思います。

人気blogランキングへ たくさんのクリックをありがとうございます。引き続きのご支援が元気の素になります。


認証整備工場

2006年10月25日 | 法令関係

人気blogランキングへ  今日は秋晴れ、昨日の嵐は地方によっては大変だったようですね。被害はなかったでしょうか?

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

S5_59

今日はチョット硬い話を書きます。

写真は弊社の認証工場の表示看板で、掲示が義務付けられています。

昔はバイク販売店では認証工場などは考えてもおらず、認証を取得していた工場は皆無に等しかったのですが、20年ほど前から「コレではイカン」という声が高まり、そもそも看板にも表記してある”小型二輪自動車”という区分けが存在していなく、一番小さい設備の軽自動車の区分けで取得するしかなかったのです。

国内メーカー4社は次々に251cc以上の車検付バイクの新車取引条件に、認証工場設置義務を打ち出して販売店に促し、国土交通省も重い?腰を上げ小型二輪自動車の区分けができ、それとともに基準が緩和がされ、弊社においても取得が可能になりました。

ワタシは21歳のときに2級整備士免許を取得いたしましたけれど、バイク屋では役に立たないとズット思っていましたが分からないものです。

ユーザー車検が出来るようになったのも随分と経ってしまいましたが、重要保安部品の分解整備は依然として認証整備工場で行わなくてはならないのは言うまでもありません。

これは道路運送車両法の第78条に書かれていて、罰則規定は第109条によると罰金が50万円とあります。

今日この記事を書く理由はチョット古いのですが、国土交通省のプレスリリースを知ったからなのです。

以下、 ”道路運送車両法関係の改正法令の公布・施行について”からの抜粋

  1.  明日(5月19日)、5月12日に成立した道路運送車両法の一部改正が公布されることとなりました。この改正により、不正な二次架装等の問題への対応として、架装メーカー等に対する報告徴収・立入検査権限※が新設され、明日(公布の日)から施行されます。

  2.  また、改正法律の公布と併せて、道路運送車両法施行規則の一部改正が公布されますが、その概要は以下のとおりです。

    ●自動車検査証の記載事項(平成18年8月1日施行)

    • 燃料タンクに係る不正な二次架装等を防止するため、自動車検査証の記載事項に「燃料タンクの個数及びそれぞれの容量」を追加しました。(第35条の3関係)

    ●自動車分解整備事業者の遵守事項の追加(公布日から施行)

    • 自動車分解整備事業者の遵守事項として「他人に対して違反行為をすることを要求し、依頼し、若しくは唆し、又は他人が違反行為をすることを助けないこと」を追加しました。(第62条の2の2関係)

    自動車の使用者に対する整備命令等のために必要な限度において、自動車又はその部分の改造、装置の取付け又は取り外し等を行った者に対し、その業務に関し報告をさせ、又はその職員に、当該者の事務所等に立入検査を行わせることができる旨の規定(道路運送車両法第54条の3関係)

    これはどういう事かというと、今までは認証工場ではないところに運輸局の関係者が立ち入るのには、司法たる警察を伴わないと出来なかったものが、単独で立ち入り検査を行うことが出来るようになったということです。

    不正改造というと最近ではガス湯沸かし器が問題になりましたが、クルマ・バイクでも不正改造防止法は施行され3年以上経ちましたたけれど、オートサロンでの啓発やマフラーの政府認証制度(マフラーの容量特別編)が矢継ぎ早に行われようとしているのをみると、まだまだ向い風が強くなるのかもしれません。認証整備工場では勿論不正改造は強く禁止されていますが、今までは認証整備工場以外での取り締まりが中々しにくかったのが、こうした方法でやってくるのでしょう。アウトロー許さずというところでしょうか?

    話は変りますけれど、軽自動車は最近売れ行きが絶好調ということですが、360ccの時代があったのはご存知ですか?段階的に大きくなって今の規格になっていますが、その途中で車検制度が始まりました。勿論状況は異なりますけれど、現在の250cc(軽2輪)に車検制度が導入されても不思議がない状況です。

    このようなことを書いていると”昔は良かった”ということになりますが、制度や法律が厳しくなるのはホトンド総て使用者側に原因があることで、社会の反発や事故などが多くなると政府はヤラザるを得なくなります。将来のライダー達に”昔は良かった”と言わせないようにしたいと思う今日この頃です。

    人気blogランキングへ 昔は良かったと思う方もそうでない方も、クリックお願いします。