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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

ショベル オイルポンプ ③

2006年05月19日 | オイルポンプ

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エンジンの外側にオイルポンプが付いている例は、他では余り見ません

そのために複雑になり、馴染めない方も多く居るのではないでしょうか。

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’81年から変更になったオイルポンプを区別するのは、リリーフバルブのところのキャップで判別できます。

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オイルポンプカバーのオイル通路はさほど両者の違いはありませんが、ポンプボディは通路を改造しない限り共通性はありません。

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①の通路は複雑な経路を辿って、シリンダーヘッドとタペットガイドを潤滑したり、油圧リフターに油圧を供給します。

③はこの後に解説しますね。

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’81年からは④に通路が追加になっています。

④の説明はオイルポンプ ④ ・・・・かな?

③はブリーザーバルブが回転して穴が一致した時に、ブリーザー圧力によりオイルを供給します。

行き先は・・・・・・・・?

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コレを見ると分かりますね。

プライマリーハウジングに導かれて一次チェーンの潤滑を行います。

昨日から風邪をひいたようで、鼻水・咳・くしゃみなど典型的な症状にマイっています。

ピストンつながりでは大先輩のピストン西沢氏も、J-waveのGroobeLineを休んでいます。休む前の声は凄かった!

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ショベル オイルポンプ ②

2006年05月18日 | オイルポンプ

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ギアの厚さが違うのは?

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オイルポンプの構成部品です。

ポンプギアは薄いほうがフィード側(圧送)で、厚いほうがスカベンジ側(戻す)です。何故厚さが違うかと言うと、クランクケースの中の潤滑が終わったオイルには、空気も混ざっているので量が増えています。

ハーレーのエンジンはドライサンプですから、クランクケースの中のオイルが設定より多く残ってしまうと、ブリーザーからオイルが吹き出したりの不都合が生じますので、スカベンジ側の能力を倍以上にする必要があります。

S3_35

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オイルポンプのギア室の内壁を点検します。

上の写真はスカベンジ側で、汚れたオイルを吸い込むのでご覧のようにキズだらけになってしまいます。

使用限度としてはギリギリ?

下の写真はフィード側で、ご覧のようにキレイですね。たまにオイルフィルターを付けない車両を見かけますが、そういった場合はコチラもキズだらけ。

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オイルシールは(オーバーホール時は)必ず交換しますが、シールの向きにはご注意を。

汚れたスカベンジ側のオイルが、フィード側に混ざりあわないようになっています。

エンジン始動時にブリーザーから大量のオイルが?

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ここにはチェックボールが入ります。これはオイルポンプが作動していない時(エンジン停止時)に、タンクのオイルがポンプギアを通過してエンジン内に流入することを防ぎます。

エンジンを暫らくぶりに掛けたときに、ブリーザーから結構な量のオイルが出てくる場合があります。

これはこのチェックバルブが良い状態でない場合に起る事が多く、タンク内のオイルがクランクケース内に移動してしまい、スカベンジポンプが戻しきれなくなり、ブリーザーから出てきてしまいます。

処置方法は

  1. チェックボールの当り面を修正できる場合がある
  2. オイルポンプの交換
  3. オイルタンクにコックを付ける

1の場合には、修正用工具があったような気がしますが、中々難しいでしょうね。3の場合も昔のプロペラ機などに付いていたようですが、整備兵が開けるのを忘れて墜落した事故も随分あったようです。

ハーレーは墜落しませんが、エンジンは壊滅的被害を受けるので気をつけなければなりません。

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ポンプギアも矢印のようにキズがあると能力が落ちます。

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ボールやレギュレーターバルブのキズなどチェックしておきます。S7_6

シャフトも磨耗しますので、要確認ですね。

スナップリングやスピールキーは基本的には新品と交換です。

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ポンプギアは左がドライブ側で、コンナ感じでオイルを圧送します。


ショベル オイルポンプ ①

2006年05月17日 | オイルポンプ

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オイルポンプに関して以前から考察しようと思っていたのですが、ようやくチャンスに巡りあえました。

何と言ってもエンジンには一番大事な部分の一つといっても良いのに、今まで余り語られる事もなく、構造もよく理解されていないので、ココは注目していただきたく思います。

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写真は1983年モデルのショベルヘッドエンジンのオイルポンプです。見かけはエボ・エンジンのモノと随分変わっているようにも見えますが、基本的には同じ構造です。

写真ではカムカバーが外れていますが、今回の取り外し方法はカムカバーを外さなくても出来る方法を紹介しましょう。勿論、オイルポンプをオーバーホールするための方法としては不完全ですが、エボ・エンジンではカムカバーを外すのにはロッカーカバーまで外す必要がありますので、「コンナ方法もある」程度で憶えておくと何かの役に立つかもしれません。

矢印はFXモデルなどのミッドコントロールのブラケットなので、邪魔ならモンキーレンチなどで挟んでチョット曲げておけば良いでしょう。

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見えているボルトを4本外すと、ポンプのカバーはすぐ外れます。

オイルが出てきますので、下に受け皿を置いておきます。

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ポンプボデイーを外すのには、一番上のボルト2本と、矢印のスナップリングを外します。

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このスナップリングには、耳も穴もついていないので、ピックを2本使って外します。

これはそう簡単ではありません。

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これは再使用できませんので、必ず新品を用意しておきます。

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スナップリングが外れたらポンプのギアが外れます。 ギアは全部で4個ありそれぞれ違うので間違えた場所に組む事はありませんけれど、向きが変わらないようにマーキングをしておいたほうが良いでしょう。

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ピンセットを使ってキーを取り除きます。

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あとはガスケットが張り付いているだけなので、軽いショックで外れます。

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シャフトとギアが残りますが・・・・・。

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残ったギアはすぐに取り除くことができ、コンナ状態になります。


オイルポンプをすっきり

2005年11月06日 | オイルポンプ
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ショベルのエンジンではプライマリチェーンの給油用のラインがホースによって配管されています。オープンプライマリーのベルトドライヴではこれは不要なのですが、この場合は塞ぐのにかなりカッコ悪い方法で処置してあります。まあお手軽ですけど。でもワタシはこういうのには我慢できないので・・・・・・。

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今回の作業も意外と手間は掛かります。まずオイルポンプの外側を外します。

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ホースが差し込んであったパイプを抜き取ります。パイプをバイスか何かではさんで引っ張りながら回すと意外に簡単に抜けます。抜けにくかったらちょっと熱すれば良いでしょうね。

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差し込んであったパイプの径は1/4インチなので約6.5mmですから、M8とか5/16インチのタップの下穴に丁度良いですから、そのままネジを切ります。

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これでスッキリしました。ホースにヒビが入ってオイルが洩れたりする心配もなくなります。