http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20171130/5882881.html
「NHK NEWS WEB 関西 NEWS WEB」 2017年11月30日 17時45分
■ピースおおさか展示変更 府も敗訴
大阪の平和資料館「ピースおおさか」の太平洋戦争に関連した展示内容の変更をめぐり、情報公開を認められなかった市民団体の男性が、府を訴えた裁判の2審で、大阪高等裁判所は、「歴史認識にも深く関わる」として、公開しなかった府の決定は違法だとする判決を言い渡しました。
この問題をめぐっては、大阪市を相手取った裁判でも2審で原告逆転勝訴の判決が出ています。
大阪城公園にある「ピースおおさか」は、大阪府と大阪市が出資する団体が運営し、大阪空襲や旧日本軍の加害行為とされる内容を展示していましたが、「自虐的だ」などと批判が寄せられ、おととし、展示内容を変更しました。
この変更をめぐり市民団体の男性が府や市に情報公開を求めましたが認められず、その後の裁判でも1審で訴えを退けられたため、控訴していました。
30日の2審の判決で大阪高等裁判所の田中俊次裁判長は、「大阪府は情報を公開すると市民団体などから批判が多数寄せられるおそれがあったと主張するが、展示内容は先の大戦の歴史認識にも深く関わり、公開して議論の対象とすることが望ましかった」と指摘し、1審とは逆に府の決定は違法だとして、5万円の慰謝料を支払うよう命じました。
この問題をめぐってはことし9月、大阪市を相手取った裁判の2審でも大阪市の違法性を認める原告逆転勝訴の判決が出ています。
原告の竹本昇さんは、「訴えを認めてくれてうれしい。大阪府は違法性を認め、展示内容も改めてほしい」と話していました。
一方、大阪府は「判決内容を十分精査したうえで今後の対応について検討していきたい」とコメントしています。
http://www.asahi.com/articles/ASKCZ5G3ZKCZPTIL00L.html?ref=newspicks
「朝日新聞デジタル」 2017年11月30日21時46分
■ピースおおさか展示巡る文書、非公開は違法 高裁判決
大阪国際平和センター(ピースおおさか)の展示変更に関する文書を大阪府が非公開とし、精神的苦痛を受けたとして、市民団体の男性が160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪高裁であった。田中俊次裁判長は訴えを退けた一審判決を変更し、府の決定を違法と認定。5万円の賠償を命じた。
訴えた三重県伊賀市の竹本昇さん(67)は2015年1月、センターの運営財団と、設立した大阪府・市に文書公開を請求。府は「公開すると要望や批判が寄せられ、センターの業務に支障が出る」として非公開としたうえ、一部は展示の変更後に公開した。
判決は、対象の文書は「戦争の歴史認識にも関わり、高い公益性を有する」と指摘。公開によって事業に著しい支障が生じるとは言えないとし、府の決定を違法と判断した。
市とセンターを相手取った同様の訴訟で、一審・大阪地裁はいずれも棄却した。今年9月の控訴審で大阪高裁の別の裁判長は市の違法性を認め、5万円の支払いを命じた。センターの判決は来年2月の予定。
釆沢嘉高
http://news.xinhuanet.com/world/2017-12/01/c_1122039223.htm
「新华网」 2017-12-01 00:19:30
■未公开有关资料馆撤除加害历史展品信息 日本大阪府被判违法
新华社东京11月30日电(记者王可佳)据日本广播协会电视台报道,日本大阪高等法院30日对市民状告大阪府未公开有关资料馆撤除二战加害历史展品的信息一案做出二审判决,认为展品信息与对战争历史的认识有很大关联,判定大阪府政府不公开信息属违法行为。
据报道,大阪国际和平中心曾展出部分有关南京大屠杀等反映二战期间日本加害历史的展品。大阪国际和平中心表示接到投诉称部分展品“偏颇且自虐”,在2015年撤除了反映加害历史的展品。
对此,日本市民团体大阪国际和平中心危机思考联络会事务局长竹本升曾要求资料馆出资方大阪市和大阪府政府公开撤除展品的相关信息,但遭到拒绝,于是对大阪市和大阪府分别提起诉讼。这两起诉讼都曾在一审时被驳回,但经上诉后均获得胜诉。
30日,大阪高等法院做出二审判决,判定大阪府违法,并赔偿原告5万日元(约人民币2945元)精神损失费。审判长田中俊次说,大阪府虽以担心引发批判为由拒绝公开相关信息,但这些展品内容与对战争历史的认识有很大关联,理应成为公开讨论的对象。
竹本升此前在接受新华社记者采访时说,大阪国际和平中心原本是一个通过展览让孩子们全面了解战争中被害和加害历史事实的地方,但安倍政权执政以来,一直在掩盖侵略战争等历史,原本就不多的加害历史展品被撤除,现在的展示内容已经偏离原本的目的,有很多市民对此表达不满,但安倍政府一直无视民意。
https://mainichi.jp/articles/20171201/ddn/041/040/016000c
『毎日新聞』2017年12月1日 大阪朝刊
■ピースおおさか 戦争展示変更文書 非開示、大阪府も敗訴 高裁判決
大阪市中央区の平和資料館「ピースおおさか」の展示変更を巡り、大阪府が事前に変更内容を記した文書を開示しなかったのは違法だとして市民団体の男性(67)が府に160万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪高裁は30日、府に5万円の支払いを命じる判決を言い渡した。1審・大阪地裁は昨年12月、府と市に対する男性側の請求を棄却。控訴審では高裁が今年9月、市に5万円の支払いを命じたのに続き、府側の逆転敗訴となった。
ピースおおさかは府市が出資する公益財団法人が運営。展示が自虐的との批判を受け、2015年4月に旧日本軍の加害行為に関する展示を大幅に縮小した。男性は同年1月に展示変更に関する文書を開示請求したが、府と市は非開示とした。
府は「開示すれば市民団体から批判が寄せられ業務に支障が出た」と主張したが、田中俊次裁判長は「文書は先の大戦に対する歴史認識に関わり、高い公益性を有する。開示に大きな支障はなかった」と指摘した。
原田啓之
「NHK NEWS WEB 関西 NEWS WEB」 2017年11月30日 17時45分
■ピースおおさか展示変更 府も敗訴
大阪の平和資料館「ピースおおさか」の太平洋戦争に関連した展示内容の変更をめぐり、情報公開を認められなかった市民団体の男性が、府を訴えた裁判の2審で、大阪高等裁判所は、「歴史認識にも深く関わる」として、公開しなかった府の決定は違法だとする判決を言い渡しました。
この問題をめぐっては、大阪市を相手取った裁判でも2審で原告逆転勝訴の判決が出ています。
大阪城公園にある「ピースおおさか」は、大阪府と大阪市が出資する団体が運営し、大阪空襲や旧日本軍の加害行為とされる内容を展示していましたが、「自虐的だ」などと批判が寄せられ、おととし、展示内容を変更しました。
この変更をめぐり市民団体の男性が府や市に情報公開を求めましたが認められず、その後の裁判でも1審で訴えを退けられたため、控訴していました。
30日の2審の判決で大阪高等裁判所の田中俊次裁判長は、「大阪府は情報を公開すると市民団体などから批判が多数寄せられるおそれがあったと主張するが、展示内容は先の大戦の歴史認識にも深く関わり、公開して議論の対象とすることが望ましかった」と指摘し、1審とは逆に府の決定は違法だとして、5万円の慰謝料を支払うよう命じました。
この問題をめぐってはことし9月、大阪市を相手取った裁判の2審でも大阪市の違法性を認める原告逆転勝訴の判決が出ています。
原告の竹本昇さんは、「訴えを認めてくれてうれしい。大阪府は違法性を認め、展示内容も改めてほしい」と話していました。
一方、大阪府は「判決内容を十分精査したうえで今後の対応について検討していきたい」とコメントしています。
http://www.asahi.com/articles/ASKCZ5G3ZKCZPTIL00L.html?ref=newspicks
「朝日新聞デジタル」 2017年11月30日21時46分
■ピースおおさか展示巡る文書、非公開は違法 高裁判決
大阪国際平和センター(ピースおおさか)の展示変更に関する文書を大阪府が非公開とし、精神的苦痛を受けたとして、市民団体の男性が160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪高裁であった。田中俊次裁判長は訴えを退けた一審判決を変更し、府の決定を違法と認定。5万円の賠償を命じた。
訴えた三重県伊賀市の竹本昇さん(67)は2015年1月、センターの運営財団と、設立した大阪府・市に文書公開を請求。府は「公開すると要望や批判が寄せられ、センターの業務に支障が出る」として非公開としたうえ、一部は展示の変更後に公開した。
判決は、対象の文書は「戦争の歴史認識にも関わり、高い公益性を有する」と指摘。公開によって事業に著しい支障が生じるとは言えないとし、府の決定を違法と判断した。
市とセンターを相手取った同様の訴訟で、一審・大阪地裁はいずれも棄却した。今年9月の控訴審で大阪高裁の別の裁判長は市の違法性を認め、5万円の支払いを命じた。センターの判決は来年2月の予定。
釆沢嘉高
http://news.xinhuanet.com/world/2017-12/01/c_1122039223.htm
「新华网」 2017-12-01 00:19:30
■未公开有关资料馆撤除加害历史展品信息 日本大阪府被判违法
新华社东京11月30日电(记者王可佳)据日本广播协会电视台报道,日本大阪高等法院30日对市民状告大阪府未公开有关资料馆撤除二战加害历史展品的信息一案做出二审判决,认为展品信息与对战争历史的认识有很大关联,判定大阪府政府不公开信息属违法行为。
据报道,大阪国际和平中心曾展出部分有关南京大屠杀等反映二战期间日本加害历史的展品。大阪国际和平中心表示接到投诉称部分展品“偏颇且自虐”,在2015年撤除了反映加害历史的展品。
对此,日本市民团体大阪国际和平中心危机思考联络会事务局长竹本升曾要求资料馆出资方大阪市和大阪府政府公开撤除展品的相关信息,但遭到拒绝,于是对大阪市和大阪府分别提起诉讼。这两起诉讼都曾在一审时被驳回,但经上诉后均获得胜诉。
30日,大阪高等法院做出二审判决,判定大阪府违法,并赔偿原告5万日元(约人民币2945元)精神损失费。审判长田中俊次说,大阪府虽以担心引发批判为由拒绝公开相关信息,但这些展品内容与对战争历史的认识有很大关联,理应成为公开讨论的对象。
竹本升此前在接受新华社记者采访时说,大阪国际和平中心原本是一个通过展览让孩子们全面了解战争中被害和加害历史事实的地方,但安倍政权执政以来,一直在掩盖侵略战争等历史,原本就不多的加害历史展品被撤除,现在的展示内容已经偏离原本的目的,有很多市民对此表达不满,但安倍政府一直无视民意。
https://mainichi.jp/articles/20171201/ddn/041/040/016000c
『毎日新聞』2017年12月1日 大阪朝刊
■ピースおおさか 戦争展示変更文書 非開示、大阪府も敗訴 高裁判決
大阪市中央区の平和資料館「ピースおおさか」の展示変更を巡り、大阪府が事前に変更内容を記した文書を開示しなかったのは違法だとして市民団体の男性(67)が府に160万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪高裁は30日、府に5万円の支払いを命じる判決を言い渡した。1審・大阪地裁は昨年12月、府と市に対する男性側の請求を棄却。控訴審では高裁が今年9月、市に5万円の支払いを命じたのに続き、府側の逆転敗訴となった。
ピースおおさかは府市が出資する公益財団法人が運営。展示が自虐的との批判を受け、2015年4月に旧日本軍の加害行為に関する展示を大幅に縮小した。男性は同年1月に展示変更に関する文書を開示請求したが、府と市は非開示とした。
府は「開示すれば市民団体から批判が寄せられ業務に支障が出た」と主張したが、田中俊次裁判長は「文書は先の大戦に対する歴史認識に関わり、高い公益性を有する。開示に大きな支障はなかった」と指摘した。
原田啓之