vol.220 夢か悪夢かリニアが通る (2024.7&8)
【井澤宏明氏のシリーズ『夢か悪夢かリニアが通る』 長文なので部分引用】
住宅地の真上を通るリニア中央新幹線の高架橋によって静穏な生活が破壊される――。山梨県南アルプス市の沿線住民6人(提訴時は8人)がJR東海を相手どり同市内のリニア建設工事の差し止めを求めて甲府地方裁判所に起こした裁判は5月28日、2019年5月の提訴から5年を経てようやく判決が下されました。リニア差し止め訴訟は静岡県や東京都でも続いていますが、これらに先駆けた初の司法判断に注目が集まりました。 井澤宏明・ジャーナリスト
マスコミの囲み取材に応じる志村さん。「3年ほど裁判が続きましたが」と記者から声をかけられると、左の手の平を広げ「5年ですね。現在6年目です」と訂正する場面もあった。提訴から5年がたち、放送局や新聞社内の異動や配置換えで、当時のことを知る記者は1人もいないようだ
「主文 原告らの請求をいずれも棄却する」――。新田和憲裁判長の声が法廷に冷たく響きました。「次の事件がありますのでご退室を」。呆気にとられる原告や傍聴人を、裁判所職員が追い立てます。【以下の掲載は略します】
判決は日照被害について、「リニア路線の直下又は至近の土地に対し、相当程度の日照阻害が生じることはやむを得ない」としながらも、JR東海が「基準に基づいた相応の補償を講じるとしていること」を挙げ「工事自体を差し止める必要があると認めるのが相当であると判断される程度の違法性が存在するとは認められない」と断じました。【以下の掲載は略します】
長文の最後に 『住民らは控訴を決めました。闘いは東京高裁に移ります。』 と書かれて終りました。
【井澤宏明氏のシリーズ『夢か悪夢かリニアが通る』 長文なので部分引用】
住宅地の真上を通るリニア中央新幹線の高架橋によって静穏な生活が破壊される――。山梨県南アルプス市の沿線住民6人(提訴時は8人)がJR東海を相手どり同市内のリニア建設工事の差し止めを求めて甲府地方裁判所に起こした裁判は5月28日、2019年5月の提訴から5年を経てようやく判決が下されました。リニア差し止め訴訟は静岡県や東京都でも続いていますが、これらに先駆けた初の司法判断に注目が集まりました。 井澤宏明・ジャーナリスト
マスコミの囲み取材に応じる志村さん。「3年ほど裁判が続きましたが」と記者から声をかけられると、左の手の平を広げ「5年ですね。現在6年目です」と訂正する場面もあった。提訴から5年がたち、放送局や新聞社内の異動や配置換えで、当時のことを知る記者は1人もいないようだ
「主文 原告らの請求をいずれも棄却する」――。新田和憲裁判長の声が法廷に冷たく響きました。「次の事件がありますのでご退室を」。呆気にとられる原告や傍聴人を、裁判所職員が追い立てます。【以下の掲載は略します】
判決は日照被害について、「リニア路線の直下又は至近の土地に対し、相当程度の日照阻害が生じることはやむを得ない」としながらも、JR東海が「基準に基づいた相応の補償を講じるとしていること」を挙げ「工事自体を差し止める必要があると認めるのが相当であると判断される程度の違法性が存在するとは認められない」と断じました。【以下の掲載は略します】
長文の最後に 『住民らは控訴を決めました。闘いは東京高裁に移ります。』 と書かれて終りました。
山梨県南アルプス市のリニア中央新幹線工事について
2024-06-10 県民のリニア工事差し止め訴訟を甲府地裁は退けた
この時には 甲府地方裁判所は「請求にはいずれも理由がない」として原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。・・とNHK甲府が報じました。
2024年5月28日 リニア中央新幹線 工事中止などを求めた住民の訴え棄却 甲府地裁(UTYテレビ山梨)
リニア中央新幹線のルート予定地に住む南アルプス市の住民が、JR東海に工事の中止などを求めた裁判で甲府地裁は原告側の訴えを棄却する判決を言い渡しました。
この裁判はリニアのルート予定地に住む南アルプス市の住民らが騒音などで健康や生活に悪影響が生じるなどとしてJR東海を相手取り、工事の中止や慰謝料の支払いなどを求めたものです。
28日の裁判で甲府地裁の新田和憲裁判長は、リニア走行時の騒音について会社による相応の対策が予定されていることから工事を差し止める必要があると判断される程度の違法性は認められないなどとして、原告側の請求をいずれも棄却しました。
原告側は、控訴する方針です。
2023-03-25 南アルプス市民のリニア訴訟
樫田秀樹氏と、南アルプス市藤田地区リニア対策協議会の記事も掲載しています。
井澤宏明氏の関連記事にリンクしています
リニア初の建設差し止め訴訟 山梨県南アルプス市(2019年5月30日 週刊金曜日)
2024-06-10 県民のリニア工事差し止め訴訟を甲府地裁は退けた
この時には 甲府地方裁判所は「請求にはいずれも理由がない」として原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。・・とNHK甲府が報じました。
2024年5月28日 リニア中央新幹線 工事中止などを求めた住民の訴え棄却 甲府地裁(UTYテレビ山梨)
リニア中央新幹線のルート予定地に住む南アルプス市の住民が、JR東海に工事の中止などを求めた裁判で甲府地裁は原告側の訴えを棄却する判決を言い渡しました。
この裁判はリニアのルート予定地に住む南アルプス市の住民らが騒音などで健康や生活に悪影響が生じるなどとしてJR東海を相手取り、工事の中止や慰謝料の支払いなどを求めたものです。
28日の裁判で甲府地裁の新田和憲裁判長は、リニア走行時の騒音について会社による相応の対策が予定されていることから工事を差し止める必要があると判断される程度の違法性は認められないなどとして、原告側の請求をいずれも棄却しました。
原告側は、控訴する方針です。
2023-03-25 南アルプス市民のリニア訴訟
樫田秀樹氏と、南アルプス市藤田地区リニア対策協議会の記事も掲載しています。
井澤宏明氏の関連記事にリンクしています
リニア初の建設差し止め訴訟 山梨県南アルプス市(2019年5月30日 週刊金曜日)