冬鳥として近くの干拓田にやってくるタゲリは、「私の好きな鳥ベスト10」のひとつです。
別名「田園の貴婦人」。金属光沢の美しい翼や頭の飾り羽からそう呼ばれるのでしょうが、私は「貴婦人」というよりもコミカルなイメージの方が強いです。
次の動画のようにトコトコ走る姿は、「貴婦人」というよりも「近所のおばさん」。目の下に隈もあるし、鳴き声も「ミュウ」と猫のようだし、私にはとぼけた味わいのあるヒョウキンな鳥です。だから好きなんです。
タゲリの英名はLapwing。このLapは何だろうと思って調べたら、どうも「研磨」のようです。「ラップ研磨」という技術もあって、CDやDVDのような鏡面仕上げの際に使うとか。タゲリは「研磨仕上げの翼」を持つ鳥ということです。
以前、「鳥の色②」で構造色をご紹介しましたが、タゲリの翼も構造色によって独特の金属光沢を発しているわけです。メタリックグリーンというのか、角度や光の強さで微妙に色が変化します。イギリス人はそれを研磨した金属に例えたのでしょう。
最も金属光沢の強い、音楽で言えばヘビメタ系の鳥。
田園の貴婦人? 近所のおばさん? ヘビメタ? イメージがバラバラです(笑)。
それに、フワフワした飛び方で、ソフトな印象があります。
やっぱり、タゲリ=ヘビメタは無理がありますかね~(笑)。
タゲリは飛んでいる時のひらいた翼の形が面白いですよね。
翼開長が短くて風切羽が丸っこくて、私は一度だけ見たことがありますがその翼の形に驚きました。
でもヘヴィメタルと思ったことはなかったです(笑)。
ちなみにヘヴィメタルのアイアン・メイデンで鷲が出てくる曲はありますが、タゲリが出てくる曲は聞いたことがないですね・・・