6月末に緊急入院したためにブログが更新できず、申し訳ありませんでした。7月末に退院しましたので再開します。
さて、鳥類学者を主人公にした小説があるというので、図書館で借りてきました。『総理の夫』というタイトルどおり、妻が日本初の女性総理大臣という面白い設定です。作者は原田マハ。鳥類研究所に勤務する38歳の鳥類学者が、妻が総理大臣になる過程を日記スタイルで書き綴るという内容です。主人公の日常は次のようなもの。
(毎朝5時に起きて)実家周辺をこんもりと取り巻く森を訪れる野鳥たちの姿を双眼鏡で追いかけ、種別を確認、右手に握りしめたカウンターですばやく個体数を数える。デスクの片隅に置かれた「野鳥観察ノート」に観察結果を書き込む。それから、冷めたコーヒーの残りを、おもむろに啜る。一日のうちで、いちばん充実した時間だ。
研究所の所長はオオタカが、同僚はアホウドリが、本人はタンチョウが専門という設定です。また、連立を組む最大与党の党首が弱小与党の党首(妻)を総理に担ぎ上げたことを、カッコウのオオヨシキリへの托卵に例えるなど、それなりにリサーチをした上で書いています。
ただし、以前ご紹介した『鳥と砂漠と湖と』と違って、著者自身がバーダーではないために所々に「?」と思うような記述があります。
例えば、後に妻となる女性との初デートとして明治神宮で野鳥を観察する場面。最初にルリビタキがスコープに入り、その後キビタキのペアが現れます。時期は5月なので、ルリビタキではなくオオルリの間違いでしょう。
また、「あれはカワラヒワのメスですね」と説明するシーンもありますが、初めて鳥を見る相手にほぼ雌雄同色のカワラヒワの性別まで説明しないでしょう。
作者の原田さんはネットのインタビュー記事で次のように語っています。
日和(主人公)を浮世離れした鳥類研究家にしたのは自分が鳥が好きだからです。文中に出てくるコンラート・ローレンツの著作は昔から何度も読み返しています。鳥類研究家というのは夢のある仕事ですからね。
ストーリー展開にはちょっと幼稚な部分もあり、政治に関する現実認識が甘いところがありますが、それなりに楽しめました。
さて、鳥類学者を主人公にした小説があるというので、図書館で借りてきました。『総理の夫』というタイトルどおり、妻が日本初の女性総理大臣という面白い設定です。作者は原田マハ。鳥類研究所に勤務する38歳の鳥類学者が、妻が総理大臣になる過程を日記スタイルで書き綴るという内容です。主人公の日常は次のようなもの。
(毎朝5時に起きて)実家周辺をこんもりと取り巻く森を訪れる野鳥たちの姿を双眼鏡で追いかけ、種別を確認、右手に握りしめたカウンターですばやく個体数を数える。デスクの片隅に置かれた「野鳥観察ノート」に観察結果を書き込む。それから、冷めたコーヒーの残りを、おもむろに啜る。一日のうちで、いちばん充実した時間だ。
研究所の所長はオオタカが、同僚はアホウドリが、本人はタンチョウが専門という設定です。また、連立を組む最大与党の党首が弱小与党の党首(妻)を総理に担ぎ上げたことを、カッコウのオオヨシキリへの托卵に例えるなど、それなりにリサーチをした上で書いています。
ただし、以前ご紹介した『鳥と砂漠と湖と』と違って、著者自身がバーダーではないために所々に「?」と思うような記述があります。
例えば、後に妻となる女性との初デートとして明治神宮で野鳥を観察する場面。最初にルリビタキがスコープに入り、その後キビタキのペアが現れます。時期は5月なので、ルリビタキではなくオオルリの間違いでしょう。
また、「あれはカワラヒワのメスですね」と説明するシーンもありますが、初めて鳥を見る相手にほぼ雌雄同色のカワラヒワの性別まで説明しないでしょう。
作者の原田さんはネットのインタビュー記事で次のように語っています。
日和(主人公)を浮世離れした鳥類研究家にしたのは自分が鳥が好きだからです。文中に出てくるコンラート・ローレンツの著作は昔から何度も読み返しています。鳥類研究家というのは夢のある仕事ですからね。
ストーリー展開にはちょっと幼稚な部分もあり、政治に関する現実認識が甘いところがありますが、それなりに楽しめました。
ちょうどブログ更新日の6月29日(木)の早朝に救急車で搬送され、そのまま入院ということになりました。
1か月の入院でしたが、健康と普通の日常生活のありがたさが身にしみました。
これからも更新しますので、よろしくご愛読ください。
ご回復おめでとうございます。これからも楽しませていただきます。
ほぼ元通りの生活に戻っておりますが、長距離の歩行にまだ自信が持てないので、最近、散歩してリハビリしています。
10月から栃の森での調査が再開されるので、それには間に合うと思います。
これからも当ブログを引き続きご愛読ください。
記事が上がらないので心配しておりましたが、退院されご回復されているということでほっとしました。
早く鳥見に行けるようになれることを切に願っております。
そしてブログもこれからまた読むことができるのはこちらとしては嬉しいです、ありがとうございます。
小説における「リアリティ」ですが、鳥に限らずなんでも、その道の本職ではない人が書くと何某か現れてしまうものなのでしょうね。
小説は長いのでそういう余地が大きくなるのかもしれないですね。
ローレンツの本は私も何冊か読みましたが常々また読みたいと思いつつ時間がないままもう15年以上読んでいません。
でも、そろそろ巨椋のシギチを見に行かないと…。バイクで移動するので歩く距離はほとんどゼロですから。
リハビリ中ということは、ひょっとして鳥に目をとられて・・・お怪我された?
とまれ、ご退院おめでとうございます。
干拓地では鳥たちがお待ちかねかもしれませんよ。
入院中、空を飛ぶコサギやツバメ、ムクドリ、カラスなどを病院の窓から眺めておりました。
まだリハビリ中なので、本格的な鳥見は無理ですが、そろそろ散歩がてら近くの川や干拓地に鳥を見に行こうと思っております。
1か月も 野鳥の声を聞かずに お過ごしでしたか
近くで癒してくれた鳥は なんだったのでしょう
面白い本に出会われたのですね
この暑さ 田舎の鳥の声も元気ありませんでした
(種類が 少なかった)