樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

Shampoo Nut Tree

2012年10月29日 | 木と美容
知人からメールで次の画像が送られてきました。「この木の実は何でしょう?」という同定依頼です。



ミッキーマウスのような特徴的な形ですが、すぐには分かりませんでした。もう1枚の画像には葉っぱが写っており「羽状複葉でした」と書いてあったので、図鑑で調べてムクロジと判明しました。



その途中、ムクロジの英名がSoap Nut Tree(石鹸の実がなる樹)であると分かり、興味が湧いて調べてみたところ、昔はこの実から石鹸を作っていたようです。
さらに調べると、現在もムクロジの実から作った洗剤がネット販売されていました。200gの粉のボトル入りが1,500円と洗剤としては高価ですが、合成洗剤が苦手な妻のために注文しました。


ムクロジの実100%の洗剤「エコ洗い」

実際に食器洗い用のスポンジにつけてみると結構泡立ちます。油汚れも普通に落ちます。



しかし、匂いが…。ドブ臭いというか、鼻の鈍感な私でも「ちょっとな~」と思うほどで、敏感な妻は即「却下」。残念ながら、わが家の役には立ちませんでした。
さらに調べると、ムクロジエキスが入ったシャンプーもいろいろ発売されています。偶然ですが、妻が先日買ったシャンプーもそのタイプ。こちらは「今まで使ったシャンプーの中で一番」とのこと。


ムクロジのほかツバキなどのエキスが入ったシャンプー

Soap Nut Tree改めShampoo Nut Treeと命名すべきかも知れませんね~。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2012-10-29 07:45:28
おはようございます
ムクロジの実はいつもこういう形になるのですよね、これだけが面白い形になった(変形した)のではなく。
こちらにはないので見たことがないですが面白いですね。
洗剤は香りのことは気にしないだろう、という前提で作られたのでしょうかね。
もちろん臭いを消すために他の成分を入れるのは意味がないように思いますが、うまくゆかないものですね(笑)。
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ムクロジの実は (fagus06)
2012-10-30 07:30:00
すべてこういう面白い形のようです。私自身は見たことがないのですが、今頃はたくさん落ちていると思います。
ムクロジの石鹸は日本だけでなく、東南アジアでは現在でも石鹸用に干した実を売っているそうです。
この洗剤に使われているのは、インド産のムクロジらしいです。日本ではもうムクロジの実の採取がビジネスになっていないので、輸入しているんでしょうね。
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