樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木を見ながら鳥を見る

2023年05月18日 | 野鳥
前回、宇治市植物園で久しぶりにツリーウォッチングを楽しんだとお伝えしましたが、もちろんバードウォッチングも楽しむつもりで双眼鏡とコンパクトデジカメを持参しました。キビタキなど夏鳥がいるかもしれない、通過中のオオルリが見られるかもしれないという淡い期待を抱いて…。
しかし、園内をブラブラ歩きましたが、ヤマガラやヒヨドリ、イソヒヨドリなど留鳥が姿を現すだけで夏鳥はいません。ところが、いちばん奥にある池の近くを歩いていると「ギョギョシ、ギョギョシ」という声が聞こえてきました。
「えっ、こんなところにオオヨシキリ?」。想定外の鳥の出現に驚きながら双眼鏡で探すと、池の中央部の木に1羽、手前の木に1羽止まってさえずっています。



この鳥は、名前のとおりヨシが生い茂る河川敷などで繁殖しますが、この池はヨシがまばらに生えている程度で、繁殖できるほどの密度ではありません。植物園の周辺にはヨシ原はなく、通過中かもしれませんが、それにしてはよくさえずっています。
いずれにしても、思いがけず夏鳥と遭遇し、キビタキやオオルリほど声も姿も美しくないですが、しばらくバードウォッチングが楽しめました。時間があれば、また1カ月後に訪れて繁殖するかどうか確認しようと思っています。
コメント (2)
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