世界に約1万種の鳥がいることは分かっていますが、全部で何羽いるかについては、カウント不能なため定かではありません。ところが、今年5月にオーストラリアのある大学の研究チームが、アメリカの学術誌に世界に生息する鳥の数を、全種類の92%にあたる9700種それぞれの数とともに発表しました。
3つの科学団体が保有するデータと、鳥類学で有名な米国コーネル大学が運営するグローバルな鳥情報サイト「eBird」のデータを用い、さまざまな数式モデルを駆使して推定しています。原論文を見ると、かなりのボリュームのテキスト(もちろん英語)といくつかの数式モデル図(下はその一部)で構成されています。
それによると、地球上にいる鳥の数は500億~4280億羽。数字に1桁の幅があるのは、鳥が移動する範囲が広くて不明瞭であったり、世界の多くの地域で科学的データが不足しているため。こういう試みは過去にはなかったようで、世界で初めて一定の科学的根拠をもって地球上の鳥の数が推定されたわけです。
種類別にみると、最も多いのはイエスズメで16億羽。日本のスズメとは別種で、私もアメリカで見ましたが、目の周りが黒いので「目つきの悪いスズメだな」という印象でした。
イエスズメ(Public Domain)
以下、ベスト10は、ホシムクドリ13億羽、クロワカモメ12億羽、ツバメ11億羽、シロカモメ9億5000万羽、キタメジロハエトリ9億羽、ミツユビカモメ8億1500万羽、ハマヒバリ7億7100万羽、セグロアジサシ7億1100万羽、サバンナシトド5億9900万羽となっています。ハマヒバリやサバンナシトドなど日本での珍鳥は、世界では珍しくも何ともない鳥ということです。
ハマヒバリ(Public Domain)
一方、「日本には鳥が何羽いるのだろう?」と気になって調べてみましたが、そういうデータはないようです。ただ、スズメについては都市鳥研究家の三上修さんが推定値を発表し、次のように書いています。
「2008年の繁殖期における日本本土のスズメの成鳥個体数は,およそ1,800万羽と推定できた.成鳥 1つがいあたり,秋までに 3羽の若鳥が生存すると仮定すると,秋には4,500万羽ということになる」。
また、“鳥の国勢調査”と呼ばれる全国鳥類繁殖分布調査で「数の多い鳥ランキング」が発表されており、全国の合計推定値ではなく限られた調査地で確認された実数ですが、多い順に、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、ハシブトガラス、ホオジロとなっています。やっぱり、ヒヨドリが幅をきかせているんですね。
3つの科学団体が保有するデータと、鳥類学で有名な米国コーネル大学が運営するグローバルな鳥情報サイト「eBird」のデータを用い、さまざまな数式モデルを駆使して推定しています。原論文を見ると、かなりのボリュームのテキスト(もちろん英語)といくつかの数式モデル図(下はその一部)で構成されています。
それによると、地球上にいる鳥の数は500億~4280億羽。数字に1桁の幅があるのは、鳥が移動する範囲が広くて不明瞭であったり、世界の多くの地域で科学的データが不足しているため。こういう試みは過去にはなかったようで、世界で初めて一定の科学的根拠をもって地球上の鳥の数が推定されたわけです。
種類別にみると、最も多いのはイエスズメで16億羽。日本のスズメとは別種で、私もアメリカで見ましたが、目の周りが黒いので「目つきの悪いスズメだな」という印象でした。
イエスズメ(Public Domain)
以下、ベスト10は、ホシムクドリ13億羽、クロワカモメ12億羽、ツバメ11億羽、シロカモメ9億5000万羽、キタメジロハエトリ9億羽、ミツユビカモメ8億1500万羽、ハマヒバリ7億7100万羽、セグロアジサシ7億1100万羽、サバンナシトド5億9900万羽となっています。ハマヒバリやサバンナシトドなど日本での珍鳥は、世界では珍しくも何ともない鳥ということです。
ハマヒバリ(Public Domain)
一方、「日本には鳥が何羽いるのだろう?」と気になって調べてみましたが、そういうデータはないようです。ただ、スズメについては都市鳥研究家の三上修さんが推定値を発表し、次のように書いています。
「2008年の繁殖期における日本本土のスズメの成鳥個体数は,およそ1,800万羽と推定できた.成鳥 1つがいあたり,秋までに 3羽の若鳥が生存すると仮定すると,秋には4,500万羽ということになる」。
また、“鳥の国勢調査”と呼ばれる全国鳥類繁殖分布調査で「数の多い鳥ランキング」が発表されており、全国の合計推定値ではなく限られた調査地で確認された実数ですが、多い順に、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、ハシブトガラス、ホオジロとなっています。やっぱり、ヒヨドリが幅をきかせているんですね。