樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

シギの季節

2019年08月29日 | 野鳥
今年もまた、近くの干拓地にシギやチドリが渡って来る季節になりました。先日、今シーズン初めてカメラと三脚をかついで回ってきました。
予想どおりアオアシシギはすでに定着しているようです。ただ、彼らが羽を休める休耕田が少なくなって、これまではあまり利用しなかった、つまり餌条件の良くなさそうな休耕田に合計4羽も入っていました。



この干拓地は北陸新幹線の延伸ルートになっていて、実際に建設されると環境が悪化し、野鳥が生息しにくくなります。多分、野鳥の会としては反対することになると思いますが、その根拠となるデータを蓄積するため、昨年から組織的に調査を実施しています。
いつもの双眼鏡、カメラ、三脚に加え、調査書類を束ねたボードを持参してバイクで走り回っています。
2年前と同じ場所にエリマキシギがやって来ました。しかも2羽。どちらも幼鳥で、人間の子どもと同じく警戒心が全くないので、どんどんこっちに近づいてきます。しまいに5mほど先の畔まで上がってくるので、こちらが後ずさりするほど。




こういう鳥たちが羽根を休め、餌をたくさん食べて、南の越冬地へ渡っていけるように、今のままの環境をずーっと残してやりたいです。
コメント (2)
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