樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

コスタリカという国

2019年02月14日 | 野鳥
先日、久しぶりに大阪に出る機会があったので、マニアックな映画館・第七芸術劇場で『最後の楽園コスタリカ~オサ半島の守り人~』を観てきました。
一時は開発によって豊かな自然を失ったコスタリカが、自国の生物多様性が世界トップレベルであることに気づき、それを資源としたエコツアーを産業にすることで、環境破壊を食い止めると同時に地域住民も経済的に自立した、というドキュメント映画です。



コスタリカはバードウオッチャーにとって憧れの国。「海外に鳥見ツアーに行くとすればどの国を選びますか?」というアンケートがあれば、多分第1位に選ばれるでしょう。熱帯ならではのカラフルで多様な鳥をはじめ、「世界一美しい鳥」といわれるケツァールが見られるからです。


ケツァール(Public Domain)

映画にもいろいろな鳥が登場しますが、それよりも、昔は野生動物を狩猟していた地元住民が「動物を保護しないと観光客が来なくなる」と語ったり、この運動のリーダーが「情熱と信念があれば国を変えられるんだ」と語るシーンが印象的でした。
コスタリカは軍隊を持たない国としても知られています。憲法で「恒久制度としての軍隊は廃止する」と定める一方、有事の際には「国防のためににのみ軍隊を組織できる」という条文もあります。
軍隊を持たない小国はほかにもあって、コスタリカもそうですが「軍隊によるクーデター」をなくすためという理由があるようです。いずれにしても、コスタリカは気になる国です。
コメント (2)
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