樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

ガングロ

2012年04月23日 | 野鳥
1週間ほど前、近くの田園で数羽のノビタキがウロウロしていました。関西では旅鳥で、春と秋に通過します。
今の時期、オスは夏羽に変わって顔が黒くなっています。「顔黒(ガングロ)のノビ太君」と呼ぶバーダーもいます。



半年前、同じ田園で撮った冬羽のノビタキが次の動画。顔黒ではないので、同じ種類とは思えません。



夏を迎える前に顔黒になる鳥がもう1種います。下の動画は昨年12月に鴨川で撮った冬羽のユリカモメ。全身が白いので、気品が感じられます。



ユリカモメの「ユリ」の語源にはいくつかの説がありますが、私はこの白い首を開花前の白百合に見立てたのではないかと思っています。それほど優雅な印象があります。だから、昔は「都鳥」と呼ばれたのではないでしょうか。
一方、次の動画は、つい最近大阪の淀川で撮った夏羽のユリカモメ。優雅な鳥が一変して、ヒョウキンな鳥になってしまいます。



でも、私はガングロのユリカモメの方が好きです。美しいものよりヒョウキンなものに魅かれるのは、関西人だからかな?
夏に顔黒になる鳥は、この2種のほかにオオジュリンやズグロカモメがいます。


コメント (4)
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