木とスポーツの関わりでは、まず野球のバットが思い浮かびます。
王、長島の全盛時代、バットの素材はヤチダモという木でした。導管(水を吸収する管)が太いので樹脂が注入しやすく、圧縮バットとして使っていました。ところが、圧縮バットが禁止されると、折れやすいという欠点が嫌われてアオダモが主流になります。
特に北海道産のアオダモはバットの優良材で、大リーグではホワイトアッシュのバットが主流ですが、イチローは現在でも道産のアオダモ製を使っています。ヤチダモもアオダモもホワイトアッシュもモクセイ科トネリコ属。粘り強い、反発力が高い、しなりがあるなどの特性からスポーツ用具によく利用されます。
(アオダモの幹)
日本のプロ野球ではアオダモが主流ですが、最近はメープルのバットを使うスラッガーが増えています。大リーグの年間本塁打記録(73本)を持つバリー・ボンズが使ったことで知られ、日本でも阪神の金本がメープルに切り替えた年に40本打ったことで注目されました。松井も以前はアオダモでしたが、現在はメープルに切り替えています。一方、メープルのバットは硬いので、使いこなせずにアオダモに戻す選手もいるらしいです。
メープルはカエデですが、日本でお馴染みのイロハカエデではなくイタヤカエデの仲間。以前もご紹介しましたがボウリングのピン、昔のスキー板やテニスラケットに使われました。
木製バットは折れるのが宿命ですが、北海道のアオダモ産地では折れたバットを集めて供養をしたり、お箸やボールペンに再利用しています。
(アオダモの白い花。栃の森で撮影)
話の本筋とは関係ないですが、10年ほど前に王さんと長島さんにインタビューしたことがあります。長島さんは饒舌でしたが、後で記事にしようとするとまとめにくい内容でした。王さんは非常に真面目な人で、質問一つひとつに丁寧に答えてくれたので書きやすかったです。
あの頃、木に関心があったらバットの話も聞いたのに。
王、長島の全盛時代、バットの素材はヤチダモという木でした。導管(水を吸収する管)が太いので樹脂が注入しやすく、圧縮バットとして使っていました。ところが、圧縮バットが禁止されると、折れやすいという欠点が嫌われてアオダモが主流になります。
特に北海道産のアオダモはバットの優良材で、大リーグではホワイトアッシュのバットが主流ですが、イチローは現在でも道産のアオダモ製を使っています。ヤチダモもアオダモもホワイトアッシュもモクセイ科トネリコ属。粘り強い、反発力が高い、しなりがあるなどの特性からスポーツ用具によく利用されます。
(アオダモの幹)
日本のプロ野球ではアオダモが主流ですが、最近はメープルのバットを使うスラッガーが増えています。大リーグの年間本塁打記録(73本)を持つバリー・ボンズが使ったことで知られ、日本でも阪神の金本がメープルに切り替えた年に40本打ったことで注目されました。松井も以前はアオダモでしたが、現在はメープルに切り替えています。一方、メープルのバットは硬いので、使いこなせずにアオダモに戻す選手もいるらしいです。
メープルはカエデですが、日本でお馴染みのイロハカエデではなくイタヤカエデの仲間。以前もご紹介しましたがボウリングのピン、昔のスキー板やテニスラケットに使われました。
木製バットは折れるのが宿命ですが、北海道のアオダモ産地では折れたバットを集めて供養をしたり、お箸やボールペンに再利用しています。
(アオダモの白い花。栃の森で撮影)
話の本筋とは関係ないですが、10年ほど前に王さんと長島さんにインタビューしたことがあります。長島さんは饒舌でしたが、後で記事にしようとするとまとめにくい内容でした。王さんは非常に真面目な人で、質問一つひとつに丁寧に答えてくれたので書きやすかったです。
あの頃、木に関心があったらバットの話も聞いたのに。