先月のある日。ふたまわり近く歳の離れた後輩から珍しく電話が…。突然のことだったので、これはまた何か相談事かなと思いつつ電話に出ました。
「もしもし、○○さん(←ワシのこと)ですか?」
「おおっ、久しぶりだねえ。どうした?突然」
「あのー、ちょっとお願いがあって…」
予感的中だな。さあて一体何の相談なんだろうか。仕事の手を休め、受話器に神経を集中しました。すると、
「実はですね、今友人の▲▲さんと大島にいるんですよぉ」
「ほう。また随分遠くから電話してきたねえ」
「これから二泊するんですけど、天気が悪くて~」
「あぁ、そういえば天気予報では天候が崩れるとか言ってたね」
「でね、お願いというのは~」(そらきた!)
さて、みなさん、ここで問題です。この後輩どもはワシに何をお願いしようとしたのでしょうか。自他ともに悩み引受人を自負しているワシはいろいろな悩みのパターンを即座に想定しつつ次の言葉を待っていました。
確かコイツには彼氏がいたよな? 今友人と観光旅行に来てるとすればその彼氏に振られての傷心旅行か? 旅行に来たものの、彼のことが諦めきれず関係を修復するにはどうすればいいのかという相談なのか? いや、待てよ、相談というのは仕事のことかもしれんな。コイツは性格がおとなしいから職場の雰囲気に溶け込めないでいるのかもしれんな…などなど。
ところがワシの思い描いたものはコイツの次の言葉で見事に打ち砕かれたのです。
「えーと、これから大島に来ませんか?」
「はぁ?」
「だーかーらー、今から大島に来てくださいよ」
最初は直接話がしたいから大島まで来て欲しいという意味かと思いました。まあ、もし悩みが深刻で緊急を要するのであれば出かける準備をするのはやぶさかではありません。でも彼女らはそういう意味でワシを呼んだのではなかったのです。
ワシに来て欲しい理由。それはもう苦笑せざるを得ないものでした。つまり、せっかく伊豆大島まで来たのに悪天候。となるとホテルでじっとしてるしかない。それじゃ、面白くない。そうだ! ○○さん(←ワシのこと)を呼ぼう!
あのね、ワシ、確かに人を楽しませることは得意ですけどね、なんでコイツらの遊び相手としてはるばる海を渡って行かにゃならんのですか! うーん、完全に遊ばれとります。いや、コイツらがまだ学生なら「アホか、こら!」と笑って済ませることもできるでしょう。でもねえ、コイツら一応社会人ですよ。脳みそが子供のまま止まっているとしか思えません。怒るどころか呆れて、もうね、意味もなく笑うしかありませんでした。
そんなわけで、今回「出動」することはなかったのですが、これには地理的要因も関係しています。大島へ行くには飛行機か船しかありません。それも東京からの出発時間が限られています。思い立ったら即行動のワシにしてみればこんな面倒臭いことはないのです。だから今回は行かずに済んだのですが、もしこれがクルマで行ける場所であったらと思うと…。うーん、たぶん駆けつけただろうなあ。
おー、あぶない、あぶない(苦笑)
「もしもし、○○さん(←ワシのこと)ですか?」
「おおっ、久しぶりだねえ。どうした?突然」
「あのー、ちょっとお願いがあって…」
予感的中だな。さあて一体何の相談なんだろうか。仕事の手を休め、受話器に神経を集中しました。すると、
「実はですね、今友人の▲▲さんと大島にいるんですよぉ」
「ほう。また随分遠くから電話してきたねえ」
「これから二泊するんですけど、天気が悪くて~」
「あぁ、そういえば天気予報では天候が崩れるとか言ってたね」
「でね、お願いというのは~」(そらきた!)
さて、みなさん、ここで問題です。この後輩どもはワシに何をお願いしようとしたのでしょうか。自他ともに悩み引受人を自負しているワシはいろいろな悩みのパターンを即座に想定しつつ次の言葉を待っていました。
確かコイツには彼氏がいたよな? 今友人と観光旅行に来てるとすればその彼氏に振られての傷心旅行か? 旅行に来たものの、彼のことが諦めきれず関係を修復するにはどうすればいいのかという相談なのか? いや、待てよ、相談というのは仕事のことかもしれんな。コイツは性格がおとなしいから職場の雰囲気に溶け込めないでいるのかもしれんな…などなど。
ところがワシの思い描いたものはコイツの次の言葉で見事に打ち砕かれたのです。
「えーと、これから大島に来ませんか?」
「はぁ?」
「だーかーらー、今から大島に来てくださいよ」
最初は直接話がしたいから大島まで来て欲しいという意味かと思いました。まあ、もし悩みが深刻で緊急を要するのであれば出かける準備をするのはやぶさかではありません。でも彼女らはそういう意味でワシを呼んだのではなかったのです。
ワシに来て欲しい理由。それはもう苦笑せざるを得ないものでした。つまり、せっかく伊豆大島まで来たのに悪天候。となるとホテルでじっとしてるしかない。それじゃ、面白くない。そうだ! ○○さん(←ワシのこと)を呼ぼう!
あのね、ワシ、確かに人を楽しませることは得意ですけどね、なんでコイツらの遊び相手としてはるばる海を渡って行かにゃならんのですか! うーん、完全に遊ばれとります。いや、コイツらがまだ学生なら「アホか、こら!」と笑って済ませることもできるでしょう。でもねえ、コイツら一応社会人ですよ。脳みそが子供のまま止まっているとしか思えません。怒るどころか呆れて、もうね、意味もなく笑うしかありませんでした。
そんなわけで、今回「出動」することはなかったのですが、これには地理的要因も関係しています。大島へ行くには飛行機か船しかありません。それも東京からの出発時間が限られています。思い立ったら即行動のワシにしてみればこんな面倒臭いことはないのです。だから今回は行かずに済んだのですが、もしこれがクルマで行ける場所であったらと思うと…。うーん、たぶん駆けつけただろうなあ。
おー、あぶない、あぶない(苦笑)