ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

森村桂の死で思ったこと

2004-09-28 01:51:02 | 脳みその日常
「天国にいちばん近い島」の作者で知られる森村桂が死去した。
アサヒ・コムの報道によれば、自殺だという。
97年以来体調を崩し、入退院を繰り返していたらしい。
ということは、病気を苦に自殺したと考えられる。

ワシは彼女のファンでもないし、面識だってもちろんない。
ただ、この報道を知って思ったのは病気で苦しんでおられる方々のことだ。

幸いというべきか、ワシはこの20年以上、病気らしきものを経験していない。
おかげで保険証も使ったことがないぐらい元気なのである。
そんなワシが病弱な方々のことについて、とやかく言うのは筋違いかもしれない。
おそらく、ワシなんかが想像するよりも、はるかに苦しい思いをしているのであろう。
それを救うのは医者の仕事なのだが、患者のことを思って治療に当たる医師はなかなかいない。
驚くほどいないのだ。
逆に、患者をカネヅルと見ているバカ医者のほうが多いんじゃないだろうか。
患者の気持ちや精神状態を理解しているのであれば、もっと手厚いケアをするはず。
でも、実際はそうじゃない。

もっとも、単純に医者を責めるわけにはいかない。
彼らとて仕事としてやっているのだから、何十、何百という患者を相手にしているわけだ。
それらすべての患者に手厚い医療をしろといっても無理があろう。

だからといって、あからさまに患者を傷つけるような発言を平気でしてよいということにはならない。
そうしたヒドイことを言われて、ショックを受けた人をワシは何人も知っている。
ワシは言いたい。
「お前ら、患者の身体を治すのも重要だが、その前に患者の心のケアをしろよ ! 」と。
病は気からっていうだろ。
気が病んでたら、肉体は快癒しないんだぞ。
それを無理矢理クスリの力で何とかしようとするし…
悲しいねえ。
そんなわけで、ワシは仮に病気になっても医者にはかかるまいと心に誓っている。
もっとも、それは今ワシが元気だから言えるセリフなのかもしれないが。

病弱な方々にしてみれば「ふざけるな ! 」と思うだろう。
なんとか健康になりたいと願うからこそ、高い医療費を払ってまで通院するのだろうから。
ただね、ワシが思うのは、どの人も健康でいてほしいんだよ。
具合の悪そうな人を見ると、本当に心が痛むんだよね。
なんとかしてやれないもんかなって思う。
もし、健康というものを分けてあげられるものなら、いくらでも分けてあげたい。
でも、どうすることもできない悔しさ…

おそらく長期にわたる療養は本当に苦しいものだろう。
死にたくなる気持ちもわかる。
「なんで快癒しないんだろう、なんで自分だけが…」
で、ふと楽になりたいという気持ちが芽生える。

だけど、ちょっと待ってくださいな。
死んだら何にもならんのですよ。
遺された家族はどうすればいいんですか。
失った悲しみを、この先ずーっと引きずらなきゃならんのですよ。
せめて、与えられた生命の炎が消えるまで頑張ってほしかったですねえ。
ま、家族にしてみれば、どっちにしても悲しいわけですが。
ともあれ、ご冥福をお祈りいたします。

もし長期療養をされている方がご覧になってたら、ワシは言いたいです。
「面識のないワシですが、応援しています。希望を持って頑張ってください」と。
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