2016/08/16 記
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「わーくNo.066」6~7ページ
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<東日本大震災の中で提案した「わーく」のアイデアから
~被災障害者の困難テーマのビデオ作品「逃げ遅れる人々」 他・上映(完了)>
2013/12/13 「逃げ遅れる人々」・「生命のことづて」+資料の組み合わせで上映会を企画した。東日本大震災では特に在宅障がい者の津波避難が立ち遅れ健常者の3倍弱に及ぶ死亡被害が起きてしまった。特に医療支援の必要な障がい者は、長時間停電や酸素ボンベ補給遮断によって命を落としていく事件は災害の残酷さを支援者たちに突きつけた。映画のなかの医療遮断の絶望から、「もうあきらめましょう」と当人が語るシーンは忘れられない。
車椅子がガレキによって痞えなくなってしまったり、常備薬が補充されなかったりと、障がいの状況によって困難も様々だが、ろうの方は健常者と勘違いされてトラブルがおきるという話も、改善が求められた。ろうの団体の方々の手話支援感謝。
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<東日本大震災の中で提案した「わーく」のアイデアから/茅ヶ崎懇話会設置と参加>(継続中)
東日本大震災被災者への訪問・仲介支援を行うために、岩手県の気仙地方を巡回しているうち、災害ボランティアのエネルギーの違いを感じさせられた。ガレキ撤去や援農などの復興補助の活動と、仮設集会所企画と個別訪問を中心としたコミュニティ育成を心身の保健活動の医療・ケアと生活支援の質的な違いだった。
いまやれることを提供するという善意と余力提供活動と、ひとの心に伴走するケア支援は長期支援が必要で、ここには、専門職以外の外部支援者の仕事の形とチーム活動への引継ぎの受け皿が描けないために、結局は地元専門職の双肩に委ねるという過負担を強いることになる。必要であるにもかかわらず、特に要援護者の支援は急性期から慢性期には手厚い支援が必要であるにもかかわらず、リレーとチーム支援の中に、外部ボランティアの立ち入る隙間は無いのかと思う。実効的な企画の絵を描く基礎作業が、各地に必要なのだと思う。
こういう気持ちをもとに「茅ヶ崎懇話会」は微力だが、現場の体験エピソードを吟味して行く場を、年3・4回、被災地からゲストを招待して懇談している。ゆえに一般向け講演ではなく、ケア関係者の懇談なのだが、その必要性は徐々に広がっているというのが現状だ。
「わーく」の青少年にはボランティアとしての役割を描くことは難しいが、指導者育成を目指す場であると考えて提案した。現場経験を分かち合う現場主義の懇談会という個性を持っている。
(ゲスト講師一覧 略)
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P.7より
<東日本大震災の中で提案した「わーく」のアイデアから/椿油搾油販売福祉作業所の支援活動~大洋会青松せせらぎ作業所との仲介企画~>(頓挫)
岩手県大船渡市は、栽培椿の北限となり、発災以前は化粧品会社に椿油を卸す産業があった。
しかし時代の趨勢で搾油業者は石川製油さんだけになっており、そこに震災が起こった。搾油技術を継承する方の見通しがたたない状況を受けて、(社福)大洋会青松館作業所がその役割を
引き受けたものの販路がつかめない困難が課題となっていた。
隣の市の陸前高田の青松館作業所に飛田が通い、原料としての椿油の販路仲介が出来ないかということで、利用例を探っていった。椿油は非常に安定した高級油で、化粧品や刃物錆び止め
や、つげの櫛の保存用に使われた。しかし等級のやや低いものは、伊豆大島では天ぷら油として日常生活に入っており、長崎五島うどんでは、製麺時、油を練りこんでいる。また揚げ菓子の配合油として、名物販売していた。無味無臭の油なので、調理パンには、椿油の花びらを装飾に使い被災者支援の企画商品を考えた。茅ヶ崎の障がい者団体に話を持ち込んだが、全く相手にされないという情けない結果となった。その後、横浜のフェア・トレードを行っていたネパリ・パザーロさんが、より窓口を広げた被災者就労支援の中に組み込む形で、独自にも陸前高田側に「椿の道」工房を開き、商品販売に取り組んでいる。
●「就労継続支援B型事業所・大洋会青松館せせらぎ作業所」
●「ツバキ油搾り/陸前高田「椿油工房」で始まる 「今年は実のなりが良い」/岩手」
●「陸前高田のうまいもの・たがだ屋」
●「石川精油」
●「私の森.jp(ネパリ・パザーロ製油工房・椿の道)」
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<東日本大震災の中で提案した「わーく」のアイデアから/高齢者移送用車を移住ボラに寄付>(完了)
2012新聞紙上では、中古車販売のガリバーが、宮城県を中心に、
震災復興地元団体や、行政に中古車を提供しているという話があった。
当時、陸前高田市広田町は路線バスが一日2本しかなく、広田側から盛駅までの朝の一便と、この逆の夕方の1本しかない自家用車社会があった。ただこの車も、通勤用に使われており、主婦や高齢者の買い物や通院などは、この路線バスを利用しているという。現在は地域に定期市がたったり、Maiyaという大型スーパーの送迎車が1往復しているとのことで、買い物の便利さ
は高まってきている。ただ通院は保証されていないこともあって、茅ヶ崎の災害ボランティアさんに中古車提供を呼びかけた。車検ぎれの1台の提供があり、20万円かけて、支援団体に贈った。
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P.8は、No.065と同じ「金曜災害ミニ・カフェ」の9月予定なので、省略。
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台風7号が近づいているとのことで、「わーくNo_066」を市行政、市社協、老人クラブ、地区自治会、地区社協、サポセン所属団体の事務所まわりだけ配布を行う。
ビッグイシュー配布、半数。
「わーく」の校正を行ったが、それでも誤字が出てきた。以下の通り。
p.2 16行目
「全く反応、数年かけて、」>「全く無反応、数年かけても」
p.6 7行目「痞えなくなって」>「使えなくなって」
p.8 8行目「7/8」>「9/9」
10行目「7/22」>「9/23」
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夜間傾聴>開店休業
塾長(邪魔)
(校正1回目済み)