湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/14 「わーくNo.066 1&2ページ」より

2016-08-15 05:25:21 | 地震津波災害ボランティア

2016/08/14 記
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「わーくNo.066」を書いている。8ページ構成で、あと1ページ。「災害その時☆ハイティーンズの仕事(4)」が終われば、β版完成。

書き終えている部分を数回にわけて公開する。

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☆津久井やまゆり園事件の手をつなぐ育成会MSGに賛同

☆防災ボランティア活動の総括から、大切な活動の継続を

●7月26日未明、津久井やまゆり園で起きた惨事は、障がい者の人権を踏みにじる悪意が私達、福祉に携わる者の胸に突き刺さりました。被害に遭われた方々の無念に、胸がつまります。ナチスの悪夢を見るようでした。「社会の役に立つか否か」という発想の落とし穴から、ひとがともに生きていくことへの共感に、しっかり足元をすえ直しさせてくれたのが、手をつなぐ育成会連合会の久保厚子会長の声明文でした。懸命に生きるひとへの共感と、「障害のあるなしにかかわらず人格と個性を尊重しながら共生する社会づくり」に、賛同します。

●前号から3回にわたり、東日本大震災以降の「わーく」が行った災害ボランティアの諸企画を総括しています。「わーく」は、心身のハンデを伴う引きこもり青少年の社会参加を目指すという活動との接点を探りながら、健常者の背後に隠れ易い要援護者支援を継続していきます。そこにこそ、深い意味でのひととの交わり、交流があると信じます。引きこもり青年はなかなか被災地に出向くようなことが出来ません。しかし、発災時、災害ユートピアという共助の社会が現出します。この急性期のタイミングで被災地に入った彼らは、「ひとに必要とされる」経験をするでしょう。それが扉の鍵になるのです。

●ただ、私達は個人の集まりであり、賛同した活動に共同行動を取ります。被災者にしてみれば、支援団体ではなく、支援者個人に見える難もあるのです。そのために中間支援という活動のつなぎ屋を行い、湘南の地元で賛同者を得るという構造を持っています。そのために、被災障がい者支援の活動を提案しても、障がい者相互の活動というより、外側から「役に立つ活動」を提案するような企画の立て方をします。連携の接点に立つために、当事者からは選択肢のひとつでしかない弱さを持っています。そうであるがゆえに、これからの防災にとって重要な意味を持つ活動を精選して継続していきたいのです。とくに要援護者への若者の活動、ローティーンズの立場の防災活動確保、自己表現できぬ者への医療・生存確認手法、外出時発災の時の災害弱者連携法などの提案は、継続して活動していきます。しかし、そこからはずれた過去の取り組みも、他の災害ボランティアの参考になるものがあると思います。その意味で、総括を一度しておこうと思うのです。


●「神奈川県立津久井やまゆり園での事件について」〈声明文)
●「神奈川県立津久井やまゆり園での事件について」〈障害のある皆さんへ)

 

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<連載025>
<個人医療情報 QRカードの検討/立ち返るカード携帯の必要性>

☆「お薬手帳」の電子版は、携帯スマホの中に医療個人データを保存更新できるメリットがあります。しかし、デジタル・デバイドという世代問題や、乳幼児・重症障がい者・認知症患者・重症傷病者のように自己表現が難しい人々の自己保険には向いていないこと、急性期の手術時・応急措置を終えた時点のカルテ整理の面倒を考えると、災害対策を考えて作られたものとは思えず、マイナンバーカードも、個人情報の盛り込み過ぎによって、常時携帯には不安が伴います。
☆この意味において、「自主制作制」・「QRコード化によるカード化」・「治療経歴更新シール」・「カンマ区切りフォーマット・データ」を特徴とする医療個人データカードを推薦するものです。

☆カードを常時携帯していれば、発災時、医師・看護師・救急救命士等の慰留関係者が、身近な携帯スマホ・アプリを使って、医療データを読み取ることができ、それは表計算ソフトに直接送ることができる形ゆえ、カルテ作りの手動入力から解放されます。第一に乳幼児や傷病者等自己表現が困難な人々が、治療経過・処方薬・病歴などを伝えることのできる防災ツールなのです。

☆試作品は何回か作り、茅ヶ崎市に提案を何回かしています。有用性は認めてもらえましたが、それを実行に移す環境にないということで、支援者もなく企画どまりになっているのが現状です。また障がい者関連団体の方にも「わーく」を通じて、協力を求めていますが、全く反応、数年かけて、応答がありません。

☆こうした状況の中、ふたつの道を考えています。ひとつは実行できる方々に、現状までの工夫の経過を伝え、それぞれに実現してもらうという方向。営利活動ではない社会活動ですから、「誰もが真似ができることに価値がある」のです。もうひとつは、医療サイドの方に有用性を伝えて行くこと。これは届ける方策も含んで、考えていかねばなりません。しかし災害時要援護者に当てはまる方々には、被災時、命綱になる可能性が強いので、その方面の方々へのアピールは続けていきます。従来の「お薬手帳」は日常活動について、医師・薬剤師さんが直接は利用するもので、それをQRカード化することによって、防災カード化していこうという提案なのです。

☆カード設計のヴァージョン・アップの現段は、複数医療機関からの医療データ更新をどう反映するかということと、各障がい団体から発行されている障がいコミュニケーション手帳との共存の課題です。同時に簡素有用化を目指し、項目精選を繰り返しているのです。

(別ページあり・続く)


------ ここまで ---------

<<気になった記事より>>

●「防災情報収集「忘れがち」53%」
●「<南海トラフ>東北の経験基に対策考える」

夜間傾聴>なし

(校正1回目済み)

 

コメント
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