2016/08/15 記
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「わーくNo.066」のβ版が完成した。今、校正に入っている。今回は、3~5ページを載せる。
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<「災害その時☆ハイティーンズの仕事」(04)継続中>
~在宅避難者支援の地元「御用聞き」自転車部隊~
★障がい者や介護度の高い高齢者は、避難所の集団生活のストレスには耐えられないことが多く、
行政が設置する福祉避難所だけでは災害弱者を収容できなかったり、環境に無理が出る場合もあって、家屋に危険があっても、自宅避難や、熊本地震のときのように自家用車生活を選ぶ方々が必ず生まれてしまう。私設避難所(寺社や町内会館・個人宅など)を含んで、未登録の避難場所に移る方は、公共サービスやボランティアの支援がなかなか届かない不利益を被ってしまう。119を含む医療サービスが届かぬことは、命に関わります。
★指定避難所を離れた避難生活には、健診医療情報や物資配給情報などの生活情報や、物資・食糧配給などが届かないこともあって、行政の仮設窓口や行政に連絡の取れる指定避難所、そしてボランティアのボラ・センなどとの連絡や、物資・食糧仲介の仕事は、重要な仕事となる。これを中高生世代に任せられないだろうか。発災直後は学校は休校になり、授業が始まっても部活の時間を使って、いわゆる「御用聞き」ボランティアを行うことは可能だろう。
★中高校生世代は土地勘があり、フォーマットの決まった仲介用紙を持ち歩けば、経験の未熟さも軽減できる。しかし、発災直後の外出は道のガレキや陥没、側溝やマンホールの蓋がないなどの危険が伴うので、1)日中活動 2)二人組 3)組織行動 4)自転車利用 が不可欠であり、感染症や衛生の簡単なレクチャーも受ける必要がある。また配食サービスが始まれば、弁当の配達と回収(必須)を通じて、地域の大人や災害弱者の交流体験は、必ず当人の人生に無形の影響を残してくれるだろう。これは特に都市型の地域について、裏の意義は大きい。勿論、先方とのトラブルも予想されるため、チームの相談役兼苦情係の大人がバックアップする必要がある。(図版)
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<東日本大震災のなかで提案した「わーく」のアイデアから/被災ペットの仲介・新しい飼い主さん探し~引きこもり青年達のチラシ配布~(完了)>
●皆は、たかがペットと思うかもしれない。しかし単身高齢者や、家族を失った単身者にとって、犬猫は同居人を越えた「大事な家族」なのである。家畜と異なり、ペットは「家族」扱いされる動物であり、私が被災者支援活動を始めた雲仙普賢岳噴火以降の被災者の話には、ペットの喪失感が何度も話題となっていた。
●避難所にはペットは連れていけない。「ひとと動物とどちらが大切か」と問われる。自分達の感覚は少数派であるだろうか、笑われても、叱られても「大事な家族」なのだ。そこに「ペットの保護」と「預かり仲介」のペット・レスキューのボランティア活動が生まれる。動物愛護の視点のものもあるが、ひとの心に寄り添いたい。だがその善意の活動の殻をかぶった詐欺が横行するのも、この活動なのだ。
●「わーく」編集部の、社会参加活動としての災害ボランティア活動では、念頭にあるのが引きこもり青年たちの社会復帰の契機を見出すというバイアスがかかること、そこに役立つことが優先する。被災者の私生活レベルから捕らえ直し、社会貢献の道を探る。ひとを知り、ひととなる。それが要援護者支援である。
●動物愛護の団体は、被災地の近くに開設されるペットのシェルターの運営や、全国の一時預かりの飼い主さん探しを行うが、私達は被災者さんとのつながりを意識し、私達が地元ならばその強みを活かし、元の飼い主さんとシェルターのペットの様子を報告する活動をしたり、外部支援者ならば被災地外の飼い主さんを決定後、ネットを介して様子をつなぐ活動を行えれば合流できると考えた。
●そこで福島県の原発避難で、取り残された大量のペットの保護飼育を行っている3つの団体関係者と相談をし、被災地外支援者として、飼い主さん募集協力活動を始めた。2つの団体とは「にゃんだーガード」・「ねこひと会」という福島と東京の動物愛護団体であり、そこの募集リストの一部を紹介させてもらうことになった。
●「被災地の犬猫の飼い主さんを支援する湘南の会」を設立し、隔月刊のポスター型募集紙を18回発行し、地元の獣医さんとペットトリマーさん、市役所・郵便局等の外来や玄関口21ヶ所に貼り出してもらった。申込をした希望者さんのところには、シェルターとの間の仲介者が適格審査に伺い、合格すると預けられるという形をとった。厳格だが生き物を途中放棄されてはならないし、被災者「家族」を預けるのだから転売は防がなければならなかった。
●活動の形を得た引きこもり青年たち3名は、編集印刷した募集ニュースの巡回掲示と、A5簡略版の街頭チラシ配布を始めた。しかし、この活動はすぐに暗礁に乗り上げた。もともとハンデを背負い対人恐怖と対決する気持ちが固く、臆した彼らから1枚もチラシを受け取ってくれる方がいなかったのだ。また掲示版ニュースは、巡回中,獣医さんたちの質問にフリーズしてしまい、結局彼らは編集作業のみとなり、配布は私が請け負うことになってしまったのだった。
●その結果、簡略版チラシは一部手直しが入った。飼い主募集が退き、義援金募集を前面に出した。送金先は2つの団体の正規口座宛であり、相談先のみ飛田のところにおいた。しかし、この簡略版も再び問題が起きた。個人宅へのチラシ投函は犬に吼えられたり、不審者として詰問されたりすることが起き、足がすくんでしまうというのだった。このことから、茅ヶ崎・藤沢の団地関係への投函に投函先が絞られた。ところが団地ではペットを飼えないという矛盾があった。効果は見こめないが挫折させたくない。そのために義援金募集中心となったのだった。
●私を含んで3人で、のべ5万枚のチラシを、内容空転覚悟で投函した。応答は「あなたたちは、どこの政党のものか」という問い合わせが何回かあっただけ。飛田のところには、知人ルートが2件、問い合わせが獣医経由で1件あっただけだった。収穫は、3人で投函作業を行った達成体験と、獣医推薦の魚市場近くの方の1件があるだけ。しかもこの方は高齢ゆえ、家族の反対があって成立しなかった。
●私の知人ルートでは、某病院の看護師さんが楢葉町の猫を飼ってくださったことと、同じ楢葉町の病猫を某団地内で内緒で見送ってくださったことだ。1年後、看護師さんは寮に入るとのことで、猫は再び飛田が引き取った。
●活動としては始め易い災害ボランティアとして始めたものの、対人恐怖がある方は段階参加のステップがなければ無理という結果で、3年に及ぶ活動は終止符を打った。「命の旗」関連チラシの、のべ1万枚と合計6万枚のチラシ投函は誇っていいと彼らに言ってはいるのだが。
●もともと引きこもり青年の就労希望先に、ペットトリマーさんや、ペット看護師さんが昔からあり、これらの活動は、ペットの散歩活動(散歩中、地域の方との緩やかな出会いがある)などのバイトを含んだペット関連職の方と知り合う契機を作るものとして、実は裏の目的を飛田は設定していた。これは職場先開拓として、一歩進められたと考えている。
●また、湘南の支援者さんを拡げるため、市議さんにも声をかけ、組織化に協力してもらった。取り組み易い活動として、後援会の方に活動参加してもらうことになったが、Pet Trust という3番目の団体(新子安駅前)代表の笹部圭以氏(ペットのしつけのプロ・日本動物福祉協会会員)の被災ペットの引き受けをテーマにした講演会を開いたが、市議さんからは信じられない言葉が届いた。「明日は都合があって行けません」というものだった。後援会協力話はとうに失せ、私たちの準備した会合に顔を出すだけという議員の付き合い型の関係に変質していたのだった。私たちからは、遠方の久里浜からひとり、初めて一般会合に参加したHさんが凍りついて席に座っていた。あとの方は、某県議の関係者の方と、とんでもない勘違いをしている方々と十数名が参加した。
●とんでもない勘違いとは、当時、寒川にペットのシェルターを構えていた団体があり、元ヤクザ系の方が、ペットの愛らしさに動物愛護活動を始めたという団体が、大型トレーラーを使って仲介活動をしていた。そのHPはおどろおどろしい鬼が踊るアニメが本来の活動画面を塞いでいたり、寒川町行政とトラブルを起こしていた。そのシェルター見学をしてきた熟年の奥さんたちが、シェルターで乱暴な扱いをうけたのでと謝罪を求めて講演会にきていたのだった。全く無縁な活動であることの説明で、雰囲気は壊れ、笹部さんには失礼な会合になってしまった。
●予兆はあった。この講演会の前に、寒川町町議会事務局にチラシを持っていったところ、警察が相手と思われる電話がその場で始まり、「事務局は受け取れない」という晴天の霹靂のような事態を経験していた。その何日か前に、町議の**さんに、協力を求めたが、険しい顔で、「私はあなたの活動と全く関係がない」とお叱りをうけて、面食らって帰って来ていた。その後の誤解は全く解けていない上、他の活動にも信用問題となって噂が尾をひいていった。
●私たちの活動は動物愛護活動ではなく、被災時要援護者支援活動のひとつとして考えている。また湘南若年者の災害ボランティアとして、引きこもり青少年の社会参加の災害ボランティア活動として考えていた。「家族」としてのペットという被災者個々人との契約を重要視した活動である。
●引きこもり青少年たちの対人恐怖には、本来会のスタッフがアシストすべきこと。訪問支援活動を基礎とする引きこもり青少年支援は、居場所という拠点ができない。ゆえに社会活動としては、成り立ちにくい難点がある。進学や就職できると家族も活動から身を引き、疎遠になっていく。そういう通過点の活動であり、万年定着できない。そこを越える活動、居場所を前提にしないでもやっていける活動を作らねばと苦戦している。また、障がいを持つ引きこもり青少年の支援活動は、手帳を持つ障がい者の活動の依然外側にあり、一方、挫折回復型の引きこもり青少年支援活動からもアウトローとなっている。やっと発達障がいの知見が拡がり、市民権を得てきたが、そのふたつの活動の谷間にいて、傷口は広がっている。湘南に大災害が起きたとき、若者が支えるべき活動の一分野がペット保護活動だが、活動論は多様性を含めたかたちで提案できるように、整理しておく必要がある。それが今後の「わーく」の仕事、経験を残すことである。(掲示用ニュース・タイトル図版)
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墓参が延期となった。陸前高田行が後期夏期講習に重なって、9月初めになってしまった。正直言って憮然たる思いでいる。母の様子見は母の介護度の限界もあって、浜見平の友人に覘いてもらうことになったが、先方の都合の制約を受けた。
「わーくNo.066」の配達と「懇話会ニュース」配達と説得、「ビッグイシュー」誌配達をこの間に行う。
母はデイに出かけているが、庭師の**さんに、庭の雑草刈りと松の手入れを頼み、「ビッグイシュー」の販売員さんから冊子を買い取った。買い物を済ませ、早く家に戻らねばならなかった。
終戦記念日のため、ビッグイシュー販売の場所を政党のアピール活動に占領されて、1冊も売れないと販売員さん。食費を稼いでいるのに、道路使用許可をたてに追い出されたと怒り。全く冊子の役割を理解してくれないと怒る。気になったので、主催者に仲介談判するも、販売員さんの言うとおり、全く聴く耳をもっていなかった。政党の市支部に連絡を取り、抗議。やっと、一部を販売員さんのスペースに空けてくれたが、納得はしていないのが伝わってきた。
明日、民生委員さんたちの集まりに「懇話会ニュース」を紹介する。雨が降らないといいのだが。
夜間傾聴:ひとり(傾聴復活)
(校正1回目済み)