2013/06/14 記
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スペアちがさきの総会に出る。LDやADHD、広汎性発達障がい関連の当事者家族の会。当事者の年齢層は若い。治療教育の発想が強い。社会とのマッチングサポートというようなアプローチではなく、親子関係の情緒的つながり体験サポートやピアカウンセリング・小学生までの教育活動などの心理・教育サポートを行っている。その活動報告と新年度の活動予定(継続活動)が報告され、会員の承認持って総会は終わった。
同席しながら、さまざまなことが一体何だったのだろうという思いがしていた。同会は市自立支援協の構成団体になっている。私がSCFを立ち上げ、市に就労支援窓口カフェを提案していたころ、メンター制のようなペア・チーム就労の可能性を語り、当時、不登校・引きこもり分野の手帳を持たない若者への活動は、障がい者団体の協議会への参加や分科会は傍聴も許されず、総会のみ、SCFやポレポレは傍聴していた。何回ものオブザーバ参加要請も断られていた。発達障がいの認知の定着の時流の中で、門戸が開かれたのだろう。そこでの議論や決定情報は、キャッチして個人的に質問する形でしか伝わってこなかった。
ケアパートナー制と呼んだペア・チーム就労の関連についても、当時のスペアでは手帳のある障がい者との立場の違いを語るため、話自身が空転する経緯があった。
年齢層の違いから、情報交流の範囲で参加していたが、就労支援についても、場が違うという空転をしてきた。
こういう活動の空転を踏まえていたから、最近のプレ・ジョブや自立支援協参加は、私には焼き直しの感じがつきまとっていた。私には、すでに自立支援協への参加の道はなく、就労支援についても災害ボランティアの社会体験参加を経由した就労というねじれた提案になっているがゆえに、障がい関係の団体への言葉を失いつつある。
就労について言えば、従来の仕事探しは法定雇用率2%、精神障がい者雇用の推進という時流の中で、前進しているのだが、サポートの形はほとんど変わっていない。
引きこもり団体のなかの就労支援窓口サポートや,自営業や社会的起業の試みが社会的認知を得て、その波が従来の障がい者団体の就労活動に影響が出てきている。現実的には特定子会社への見学・就労体験を通じて、「職場適合」を「マッチング」として、支援していく。(ジョブコーチ)
自営業開拓や、社会的起業には、まだ流れになっていないという状況があるが、この領域開拓には、「ひとに必要とされること」「成功体験」という就労による人間関係の組み直しが注目されたり、成功体験によるセルフエスチーム、自己充足感が大切として、「社会とのマッチング」が語られるようになった。災害ボランティアへの参加は「災害ユートピア」という書に語られるように、ダイナミックな社会関係のシャッフルと再編が行われ、「ひとに必要とされる」という「場への参加」でもあった。被災者支援活動の背後に社会的自立と就労の実験がかくれていた。
そのことも、被災者支援と防災活動は障がい者団体にとって「二次的活動」としてなかなか同意が得られない空転につながっていた。従来の支援の枠の中で活動するために、結局、箱モノを作るという動きになる。それにしても、それは障がい者居場所作りに収斂して、地域社会との結びつきのパトスを醸し出す力動を生み出しているとは言えない、この微妙な関心事の違いが、現在を作っていると思われた。
総会の最後に自己紹介の順がまわってきて、災害ボランティアと地元就労の話をしながら、これは通じていないなという虚しさを抱えていた。
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昼食後、サポセンでファイルを印刷して、手をつなぐ育成会におじゃました。「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」上映会と「地域交流を含んだ『やさしいハンカチ展』」の企画提案をもちこんでいた。災害は身体障がいや高齢者の関係ではリアルな課題だが、知的・精神・発達の関連では、安全避難の場面で健常者と大差ない感覚があってリアルではない。しかし、今回の提案は「避難後の生活の困難」に焦点がある。そこがつたわらない。首都直下型地震・南海トラフ地震余波への危機感の欠如が、もどかしいところだが、案の定、企画は無理との応答に終わった。今のままでは、例え自費で上映しても参加者はいないだろう。
しかし、百万の空転のその先を私は信じている。なぜなら私の企画は必要の企画だから、提案は大きな流れへと至るものだからだ。正念場に入っているのだと思っている。人脈を超えてやがて動く、大道の棋譜を打っているからだ。
懇話会ニュースNo.2を書き始めている。要援護者支援名簿作成の低迷の話と世話人会作りの呼びかけだ。
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懇話会講師選びを進める上で、「現場の声をいかに反映させるか」という条件に合う人選が厄介だ。岩手県の関係者や兵庫県の関係者候補が出てきているが、話を調整するために数回は現地に赴く調整がいるだろう。最低線一回として、講師の交通費・謝金を含めば十万円弱はかかるだろう。関係者の懇談の会なので、助成金も条件が無理だろう。活動への基金を求めるのは、空転するだろう。しかしここからしか内実を作れないから、今年とにかく借金してもここだけは動かさねばならない。9月または10月講演に遠方の方、7月は近在の方を選ぼうと思う。
夜が明けた。夜間傾聴専用携帯、まったく鳴らない。橋本で当人と会ったからだろう。**子から留守電あり。会う必要が出てきた。16日、逗子 Chinema Amigo で映画「先祖になる」を見てくる。20時からの一本だけだが、当日は49日。真っ黒けの格好で、そのまま回る。Uさんの方は間に合わない。
夜間傾聴>なし
(校正2回目済み)
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スペアちがさきの総会に出る。LDやADHD、広汎性発達障がい関連の当事者家族の会。当事者の年齢層は若い。治療教育の発想が強い。社会とのマッチングサポートというようなアプローチではなく、親子関係の情緒的つながり体験サポートやピアカウンセリング・小学生までの教育活動などの心理・教育サポートを行っている。その活動報告と新年度の活動予定(継続活動)が報告され、会員の承認持って総会は終わった。
同席しながら、さまざまなことが一体何だったのだろうという思いがしていた。同会は市自立支援協の構成団体になっている。私がSCFを立ち上げ、市に就労支援窓口カフェを提案していたころ、メンター制のようなペア・チーム就労の可能性を語り、当時、不登校・引きこもり分野の手帳を持たない若者への活動は、障がい者団体の協議会への参加や分科会は傍聴も許されず、総会のみ、SCFやポレポレは傍聴していた。何回ものオブザーバ参加要請も断られていた。発達障がいの認知の定着の時流の中で、門戸が開かれたのだろう。そこでの議論や決定情報は、キャッチして個人的に質問する形でしか伝わってこなかった。
ケアパートナー制と呼んだペア・チーム就労の関連についても、当時のスペアでは手帳のある障がい者との立場の違いを語るため、話自身が空転する経緯があった。
年齢層の違いから、情報交流の範囲で参加していたが、就労支援についても、場が違うという空転をしてきた。
こういう活動の空転を踏まえていたから、最近のプレ・ジョブや自立支援協参加は、私には焼き直しの感じがつきまとっていた。私には、すでに自立支援協への参加の道はなく、就労支援についても災害ボランティアの社会体験参加を経由した就労というねじれた提案になっているがゆえに、障がい関係の団体への言葉を失いつつある。
就労について言えば、従来の仕事探しは法定雇用率2%、精神障がい者雇用の推進という時流の中で、前進しているのだが、サポートの形はほとんど変わっていない。
引きこもり団体のなかの就労支援窓口サポートや,自営業や社会的起業の試みが社会的認知を得て、その波が従来の障がい者団体の就労活動に影響が出てきている。現実的には特定子会社への見学・就労体験を通じて、「職場適合」を「マッチング」として、支援していく。(ジョブコーチ)
自営業開拓や、社会的起業には、まだ流れになっていないという状況があるが、この領域開拓には、「ひとに必要とされること」「成功体験」という就労による人間関係の組み直しが注目されたり、成功体験によるセルフエスチーム、自己充足感が大切として、「社会とのマッチング」が語られるようになった。災害ボランティアへの参加は「災害ユートピア」という書に語られるように、ダイナミックな社会関係のシャッフルと再編が行われ、「ひとに必要とされる」という「場への参加」でもあった。被災者支援活動の背後に社会的自立と就労の実験がかくれていた。
そのことも、被災者支援と防災活動は障がい者団体にとって「二次的活動」としてなかなか同意が得られない空転につながっていた。従来の支援の枠の中で活動するために、結局、箱モノを作るという動きになる。それにしても、それは障がい者居場所作りに収斂して、地域社会との結びつきのパトスを醸し出す力動を生み出しているとは言えない、この微妙な関心事の違いが、現在を作っていると思われた。
総会の最後に自己紹介の順がまわってきて、災害ボランティアと地元就労の話をしながら、これは通じていないなという虚しさを抱えていた。
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昼食後、サポセンでファイルを印刷して、手をつなぐ育成会におじゃました。「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」上映会と「地域交流を含んだ『やさしいハンカチ展』」の企画提案をもちこんでいた。災害は身体障がいや高齢者の関係ではリアルな課題だが、知的・精神・発達の関連では、安全避難の場面で健常者と大差ない感覚があってリアルではない。しかし、今回の提案は「避難後の生活の困難」に焦点がある。そこがつたわらない。首都直下型地震・南海トラフ地震余波への危機感の欠如が、もどかしいところだが、案の定、企画は無理との応答に終わった。今のままでは、例え自費で上映しても参加者はいないだろう。
しかし、百万の空転のその先を私は信じている。なぜなら私の企画は必要の企画だから、提案は大きな流れへと至るものだからだ。正念場に入っているのだと思っている。人脈を超えてやがて動く、大道の棋譜を打っているからだ。
懇話会ニュースNo.2を書き始めている。要援護者支援名簿作成の低迷の話と世話人会作りの呼びかけだ。
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懇話会講師選びを進める上で、「現場の声をいかに反映させるか」という条件に合う人選が厄介だ。岩手県の関係者や兵庫県の関係者候補が出てきているが、話を調整するために数回は現地に赴く調整がいるだろう。最低線一回として、講師の交通費・謝金を含めば十万円弱はかかるだろう。関係者の懇談の会なので、助成金も条件が無理だろう。活動への基金を求めるのは、空転するだろう。しかしここからしか内実を作れないから、今年とにかく借金してもここだけは動かさねばならない。9月または10月講演に遠方の方、7月は近在の方を選ぼうと思う。
夜が明けた。夜間傾聴専用携帯、まったく鳴らない。橋本で当人と会ったからだろう。**子から留守電あり。会う必要が出てきた。16日、逗子 Chinema Amigo で映画「先祖になる」を見てくる。20時からの一本だけだが、当日は49日。真っ黒けの格好で、そのまま回る。Uさんの方は間に合わない。
夜間傾聴>なし
(校正2回目済み)