湘南オンラインフレネ日誌

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教材ヒント集「手紙付きトマトの農家へ行こう」に触れて

2004-09-06 05:26:39 | フリースクール
ここの話です。

「手紙付きトマトの農家へ行こう 」(自習のヒント集をクリック)

 物流の流れを追う・産直青果の価値と実情を知る・販売店の裏の仕事を知るというような試みは、学校の授業の中に見受けられる。社会科の地域学習であったり、消費者教育であったりする。しかし、個人の調査の取り組みは、その話を聞かない。学校という肩書きがあると企業や諸機関の協力が得やすいということがあるが、どうも実情はそうでもないようだ。文化祭とか公開研究授業があったり、企業から逆に見学コース設定の話が持ち込まれたりと、本筋以外のことが契機になって、「物流川上り」が行われているように見える。目的は源流に到着することであって、散歩のわき道に立ち入ることもない。立ち入れば授業報告書が錯綜してしまう。というような教員の都合の中で調査が展開されている。

 個人で行う物流探索は散歩であっていい。期間的な制約があるわけでもない。ただ大人の職場に踏み込むことに気後れするから、個人の探索は成り立たないことだ。ただ自分の行いは振り返りをしよう。数ヶ月先の自分のために、備忘録をつけていくといい。

 学校で行われている「○○を知るため」というのは、わかっている結果を後付けするために、フィールドワーク(調査)が行われる。問題意識がなければ調査自体が成り立たないことは正しい。しかし現場は常に雑音に満ち満ちている。それを切り落として調査をまとめていくというのは、ときに歪な姿を見せる。期待に反する調査事例を切り捨てたり、調査のまとめを終着点としたりする過ちだ。

 個人は調査の中で脱線することが多い。それがいいのだ。トマトを追っている最中に、市場の奇妙な符丁が気になった。ならば、こっちの話を追い始めてもいい。映画を撮るときのようにカットを次々に作る。あとでコラージュ(つぎはぎ)を行っていく。もしもその調査が複数の同調者と行うことが出来たときには、気楽にティー・ブレイクを設け、調べたことで雑談をしよう。吟味はあとですればいい。異なる眼差しが役にすることが多いし、作業分担が出来れば効率も上がる。

 困難は別のところにある。遠方の調査の交通費やら親の心配だ。これについては、僕はこう考えている。東海道線沿線は自分の学校なのだと。(関東と言えないことがつらい。)たとえば鯨に興味を持ったとしよう。極地まで出かけることはなかなかできない。ところが近場の探索で済むものも多い。秘訣は大人を誘うことだ。大人はダシである。現場にいかないでもわかることは、テレコムや図書館を活用して、作戦を立てて(焦点を持って)出かけるべきだ。

 しかし「カメラ付携帯」は欲しいところだ。親の心配と画像の記録を解決するツールだからだ。

 小学生と駄菓子の源流をたどったことがある。御徒町のアメ横や日暮里の駄菓子問屋街を歩いた。しかし、どこに何を尋ねたらいいのかわからずに、現地で大混乱したことがある。やはり調査は下準備をしてから出かけよう。


 飛田の連絡先> tobitaと@mbm.nifty.com  だ。

        (ウィルス対策をしている。つないで「@」を「@」に直してほしい。)
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