2016/11/27 記
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横浜の青少年センターを久々に訪れ、玄田有史氏の講演会「増える若者の孤立無業者」(県立青少年センター主催)を聴いた。隣の県立図書館もオンライン上のやり取りと宅配便で済んでしまうし、ここ数年、定年間際で引きこもり者支援の私の動きも低迷し、災害ボランティアと社会参加活動の分野以外は、活動がルーチンワーク化していた。その関係もあって、個々の団体との日常接点を除いて、県引きこもり者支援諸団体とのネットワークとは、10年近くご無沙汰していた。そんな経過もあって、青少年センターの建物の中に入ったのは数年ぶりだった。
玄田有史氏の横浜講演は、昔、ニートが流行した頃、にぎわい座の地下ホールで聴いたことを思い出す。お笑い談義風の口調は相変わらずだが、今回の研修室に入ったときの古い印象そのもの、幻滅していた。
本田由紀氏との論争の影もなく、「孤立無業者」の分類を説明しただけで、ニートを生み出した社会構造の現状の言及もなく、SNEP(Solitary Non-Employed Parsons 孤立無業)分類に、2012年の総務省「社会生活基本調査」特別集計のデータをつけて解説して、最後に藤里方式から、社会の絆とそこへの有意義な参加が解決への道という流行の結論を結びつけて話を終えていた。
新鮮味が全くなかった。私が会場に入ったとき、昔の知人の姿はなく、時の流れを感じたところで、その間を埋めて活動の新しい情報を期待したが、藤里方式が引用されただけで、玄田氏が成したことの個的体験の言及が無いのに幻滅していた。だから古株が皆、来なかったのかなと思いつつ、会が質疑応答へと移る合間の休憩を境に、急ぎ離脱退席して帰ってきた。母のお守りを頼んだ浜見平の友人にまかせきりにしていたからだった。もし質疑応答で生身の事例交換が登場していたら私は損をしていたことになるが、私は古戦場に出かけたような虚しさを抱いている。
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会場でサポチガの**さんに出会った。あらあらご苦労さま…の感じがあるが、納得できましたか。私は家に電話したとき、お赤飯とポテトサラダを作ってきたし、外食は勿体無いから、お宅(我が家)でたべましょうという賢明な主婦の提案に屈し、古兵の侘しさを語れる場もなく、婆様らに、糖尿病食はここまでと宣言されて食事を済ませ、しばし、夜間傾聴に移れる心の静穏を保つまで、小雨降る庭で伸びをしていた次第。面白かったらそれでいいのですが…。
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JR桜木町駅に戻るとき、中学生時代の同級生が、ここの地下のラーメン屋で修行していたことを思い出した。その閉じている店の前を通ってきた。彼は我が家の近くと茅ヶ崎駅北口に、のれんわけした自分の店を2店開店し、頑張っていた。しかし、昨年、動脈瘤破裂で亡くなった。市役所にいた++も##も、今はもうこの世にいない。だから、私は、つまらないことを反復して、時を無駄にしたくないと思う。
玄田氏の講演会の中で、「あなたは友達がいますか?」と問われたので「ひとりもいない」という応答をした。「知り合いは、いる。しかし友達はいない」そういう意味だ。SNEPなのかなと思いつつ。
懇話会紹介リーフレットと、12月金曜災害ミニ・カフェ予定表(ポスター)を仕上げた。前者は再校正したら、ブログに載せる。
夜間傾聴:開店休業(レギュラー旅行中)
(校正2回目済み)