2015/09/29 記
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(前回の続きから)
仮設生活が始まる。復興住宅や新居入居あるいは転居先決定までの一時的な生活であるが、仮の日常生活がスタートしていく。今までの生活と違っているのは、仕事がないこと、これが様々な歪みを生み出して行く。
ひとりひとりは、この仮設から脱するために仕事を探し、または再建に尽力していく、または高齢者のように生活を社会福祉に委ねていくことになる。いずれにせよ仮設生活は、被災以前の生活の再現ではなく、生活再現のための過渡期の生活だ。それゆえの不安定さが常に伴い、地域社会が支えていた領域が欠けている分、入居者個々人の生活負担が大きい。ゆえに孤立死や、アルコール依存症、家庭内暴力という閉塞した所帯の歪みが拡がり易い。家計破綻の淵を綱渡りしている危うさが、一方における仮設内共同企画の明るさに、包み込まれるようにつながって行く。
子どものアレルギー症状・苛立ち・不登校等の増加も、この家庭の不安定さと、明るさの抑圧を背景にしており、仮設生活に連れ添う災害ボランティアは、仮設コミュニティ形成に収斂する出会いと交流の活動を勧めて行くことになるが、一方では入居者の医療と保健の活動を外部ボランティアや地域保健行政と結んで、心と身体のセイフティ・ネットを張って行くことが急務となる。仮設内の出会いと交流企画からは見えてこない姿を潜めている人々を放置してはならない。
その活動は、戸別巡回訪問活動の形成と持続、弁当配布や命の旗活動(単身者・高齢者所帯等が朝、健康なら玄関に旗を自分で掲げ、無事を隣人に知らせる活動)、地元業者と組んだ訪問美容・理容、タクシー業と組んだ相乗り通院・買出しなど、体力の低下した方も参加できる活動をデザインしていくことが求められる。この中に短期滞在型ボランティアの参加の道を拓く必要がある。それには仮設所帯の内情について詳しいリーダーを業種として育成していく必要があり、その多くは仮設に行政や病院などの保健・福祉の常駐相談員派遣として実施されている。連携した活動を作ることで、ニーズに沿った活動を生み出すことができる。
(つづく)
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月に数回、母や私に出来ない、しゃがみこみが要求される草取りや床掃除をお願いしている。その方が午後、我が家に来るということで、窓掃除も出来ない役立たずは、追い出されてしまった。
それを予測していたので、海老名に来てもらっての対面学習を挑戦してみた。PT志願の**君だ。実際は私の足の話で大半の時間は過ぎてしまったのだが、やっと一歩を踏み出すことが出来た。
それにしても相模線海老名駅は、私鉄駅と離れている。歩道橋をわたりきったところで、膝の上下の腱(けん)の痛みに、帰りの電車を一本乗り遅れてしまった。8時間おきの痛み止めを飲んでベンチで休み、海老名で仕込んだ糖尿病対策の夕食の魚を下げて帰宅した。座って足を投げ出しマッサージ。まったく…ポンコツである。
「わーくNo.058」を書くつもりで机をみると、AM****の書籍小包が到着していた。下記の書籍入手。目の調子をだましだましの読書ゆえ、いつ読み終えることか…。
●「震災被災者と足湯ボランティア」
●「中越地震から3800日」
夜間傾聴:ひとり
(校正1回目済み)