湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

4/6 反貧困ネットワークに参加して(4/4後)他

2021-04-07 03:20:00 | 地震津波災害ボランティア

2021/04/06 

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4/4(続きより)

反貧困ネットワークの一般社団法人化後、初めての企画だったが、様々な領域の活動の横断の必要さが浮き上がり、ネットワークの目的と存在意義がはっきりした集会だった。


瀬戸大作氏(ネットワーク事務局長)の総括(後記引用)があるので、概観はそちらに譲るとして、私は断片的な感想を書くことにする。

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私が話しかけたネット事務局の方と受付準備の方たちから感じたことは、全国区活動だが、まだ都と首都圏一部の活動だなあという印象。神奈川勢が見えなかったことが大きいのだろう。この集会の成果をどう受け止めていくかという拡散の課題がある。


私は1)路上生活支援と貧困、2)不登校・引きこもり青少年の訪問支援と発達障がい・精神障がいの交差する方の伴走3)要援護者支援の災害ボランティアという課題に身を置いている。乱暴に一括すれば、社会的弱者との共生活動だ。


今回コロナという試金石を前に、生存保証に至る生活困窮の綱渡り状態があちこち噴出していることが追確認された。非正規労働者の雇い止めや、自営業倒産等のコロナ禍破綻が貧困や生活破綻を引き出し、貧困というキーワードでは、はみだしてしまう近縁活動ではあるが、異分野横断活動との接点を持ち続けていこうと思う。

今回在日クルド人の現状の話が印象に残ったが、私の知人は在日フィリピン人関係者がいる関係で、枯渇した社会が社会的弱者を干上がらせていく姿をみている。関係家族の子どもの無国籍の話は今回取り上げられなかったが、週休三日制施行と「ゆとり」の過ごし方というマスコミのフレームアップは、警戒したい。

学生の貧困の実情報告が北海学園大からあったが、食材配布活動の様子など、強い印象が残った。アルバイト求人難、家計逼迫による学費支払い難から、退学する学生増の話だ。

医療福祉関連行政の破裂状態と資料は、コロナの破壊力をまさに見る内容。政治の無策は明らかだ。資料は練れていない。絞り込む必要がある。

今回霞んだのは、貧困の底辺に落ち込む方々の報告が前面に立ち、従来の路上生活者の現状の話や、ベーシックインカムや、ソーシャルファームのような話題がふりおとされたのも、コロナ効果というべきか。

とりあえず、印象が強かったメモを書いた。また補記するかもしれない。

-----------引用-----------

瀬戸大作氏FB記事より(4/4)

44日(日)❷

新宿デモ終了後は反貧困ネットワークの全国集会2021「生きてくれ-コロナと貧困」を新宿文化センターで開催、コロナ定員105人で予約制の制約のなかでの開催となった。

❶反貧困ネットワークは、331日に「一般社団法人反貧困ネットワーク設立総会」をおこない、ネットワーク運動をつうじた社会的可視化の運動だけでなく、経済的弱者をささえあいの精神で支えあう「社会運動としての連帯協働組織」へと新たな一歩を歩みだした。集会の冒頭に代表世話人から理事長となった宇都宮健児さんが決意表明をおこなった。

❷セッション1は新型コロナ災害緊急アクションの取り組みを私と、外国人支援に取り組む移住連の稲葉奈々子さん(反貧困ネットワーク)から報告、在留資格がないことで、人間扱いされない不平等の中での外国人支援に取り組む現状を報告した。奈々子さんの報告の結びを共有したい。「法律のほうが間違っていることもある!良心に照らして、法律のほうがおかしいときには、市民はそれに従わないことが、市民の義務だ、という考え方がある。

・ガンジーも、サフラジェット(イギリスの女性参政権運動の担い手)も、公民権運動を担ったアメリカ黒人たちも、キング牧師も、マンデラも、皆、「間違っている」と考える法律に従わなかった。つまり「違法」なことをやった。でもそれは「正統」な主張だった。こうした運動の上に、現在の人権は成立している。

➌2008年末年始の年越し派遣村の時と大きく違う点は、集中型の相談会や炊き出しでなく、地域単位で相談会がおこなわれた事だ。今日の報告でも群馬・三多摩・千葉・埼玉のクルド人相談会の報告がおこなわれた。女性相談会では、2日間で122件の相談があり、50代が最も多く、次いで40代、30代、20代だった。今どんなことに困っているかという質問で最も多かったのは「仕事」、次に「心と体」、そして「家庭・家族」「ハラスメント・いじめ」と続いた。生活保護の申請を希望する人も複数いた。具体的には、以下のような相談が寄せられた。!地域で貧困問題に取り組む団体や自治体議員と連携、社協や市長も巻き込んだ事例も報告、一方で止まらない「生活保護申請時の追い返し」粘り強く申請同行をおこなっている状況が現在も続いている。

しんぐるまざーずふおーらむの赤石理事長の報告「自分のご飯は2日に一度にしている。

自分の食事は子供達の残り物、もしくは食べずにいる。」「公園の飲み水を使う。トイレも出来るだけ、外のトイレを使う。外出してないので入浴を2日に一度にし、水道光熱費を少しでもかからないようにしている。」非正規で賃金が安い。子育てを1人で担っている。

十分な社会保障がないなどの平常時の不利に、飲食、サービス業などの時短非正規で仕事が減少などコロナ禍の不利が重なり、シングルマザーの7割がコロナによる雇用・収入に影響があったという。しんぐるまざーずふおーらむでは、「だいじょうぶだよ!プロジェクト

を取り組み。お米、パッケージ、肉や野菜、お菓子をのべ22000世帯に届けるだけでなく、ふたり親含む、低所得子育て世帯への給付金を超党派議員に働きかけ政府を動かしている。見習いたい。

❹今日のシンポのもうひとつのポイントは、公共サービスの担い手の多くが、雇用の非正規化であり,ワーキングプア化している実態だった。正規の公務員と異なり,非正規公務員には法制度上の保護も代償措置もない。短期契約を繰り返しながら働く非正規の公務員驚く程の低賃金、自立支援現場の疲弊状況が報告された。相談者の方々より少しマシ程度のワーキングプアな私たちが、夢や希望を持ち諦めない、というメッセージを送ることは難しい。困窮者ニーズに寄り添うように心がけても、住居確保給付金の受付が過重になり、困窮者自立支援ではなくなっている。相談支援員が「相談者」と審査機関である「市」との板挟みになり、相談者に理不尽に叱られて、ノイローゼ状態になる場合も多い。私たち自身が福祉の相談現場の現状を共有し、連帯していくかが問われている。

❺セッション③は希望に向けた討論は、友人でもある韓国の住民連帯運動の活動家であるカンネヨンさんからの報告だ。住民連帯運動を通じた「横の連帯構築」は公や自治体を巻き込み、社会的政治的影響力の拡大に繋げ、福祉や政治を変えていく実践、これこそ法人化した反貧困ネットワークが果たす役割であると再確認、課題別の運動を繋ぎ、運動や事業の共同化・連帯化をはかり、公との連携をはかる力をつくる事だ。明日、私の地元である練馬区で地域連携の反貧困運動の話し合いがおこなわれる。カンネヨンさんの活動拠点だったカナック住民連帯の「反貧困特別委員会」私の課題は決まった。

-----------ここまで-----------

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昨日、横浜の某クリニックに検査の結果を聞きにいく。母はリハに出ていた。期待はしていなかったが、処方したステロイド剤で症状が軽減しているので、炎症が疑われること。今は花粉症の山場は過ぎたが、不安定な時期なので、様子見をしようというものだった。要はわからんということだった。大学病院に宛てた返信と、洗浄用点眼薬を持って帰宅した。母の「めまい」といい、私の目の症状といい原因不明が重なったことがあるが、原因不明だからというのではなく、妥協点を見つけたら、探索を放棄してしまうという医療の姿勢が見えてしまう歯痒さ。幸いここ数日視野異常が起きていないが、4日帰りの車内で起きて、すぐに治った。それからは静か。先が見えない。


(校正1回目済み)


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