湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

情報が溜まってしまいました、今回は放出です

2009-12-12 15:59:11 | 引きこもり
記事が溜まってしまった。9日の「(湘南)あすなろ会」の定例会の話題から書いていきます。

定例会では、次のようなことが話題となりました。

1)あすなろ会のブログができたこと。管理編集はOさん、力作です。
   「湘南あすなろ>http://syonanasnr.exblog.jp/」

2)会報「湘南ホームレス便り」の第一号誕生。
 記事を書いたのが当事者Tさん。構成・印刷がOさん。路上配布しますよ。

3)同紙第2号、編集開始。15日以降に撒きたい。
 表紙Eさん。鶴嶺高生とのボラ授業交流の様子紹介予定。

4)12日、16時から、ビッグイシュー東京事務所がクリスマス会を開く。
 当事者Tさん、Eさん参加。関東の販売員さんたちの交流。新宿の角筈地域センターが会場。湘南は遠方とのことで、ふたりの交通費と参加費をビッグイシューが持ってくださることに。ビッグイシュー事務所の皆様、感謝です。

5)あすなろ会も忘年会(?)
 30日16時から、Oさん紹介の茅ヶ崎・共恵の「スナック 微笑み」にて。会費2千円。(?)というのは、会社が休みとなる年末年始、販売の客層が変わる。例年酔客等の暴力も増え、販売収益も減る。一度、期間の真ん中で顔合わせの場を設けようという話。定例会の水曜日、茅ヶ崎サポセンも女性センター・ロビーもお休みなので、いっそ食事ができるOさん推薦のスナックでという経過。『「ホームレス」と出会う子どもたち』の第一部(30分)を観て、11・2月に上映会を準備。お楽しみはその後で。

6)ビッグイシュー新年号販促対策
 年末ぎりぎりに新年号が届く。これは年末飛田宅受取りに変更をと。バックナンバーは、30日、事前申請分のみが最終。1月は6日が年度初めの定例会。この間の最新号受け渡しは、銀行休みの期間中、現金交換。覚せい剤なみに路上交換。

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一昨日は「湘南子どもネットワーク」の講演会、「『一人ひとりに寄り添うかかわり』~障害者歯科の実践を通して~」(神奈川歯科大附横浜研修センター障害者歯科歯科衛生士 高瀬幸子氏講演)というテーマ。

なかなかじっとして治療を受けてくれない障がい児の治療。具体的にどうしているのかという専門側の治療法のダイジェスト紹介の内容。私にとっては今、関係していない年齢層の子達の話だが、もう二十年近く前の出来事を私は思い起こしていた。間もなく成人になろうとしていた引きこもりの青年が、自室にこもったまま発熱し、救急車で病院に搬送する出来事だった。

外出に極度の不安を示す、この方は精神障がいを起こしていたと思われる事例だ。5年間歯を洗わずにいたため、歯がぼろぼろになっていた。前日歯の痛みを訴えていたが、治療のための外出を拒否。訪問看護師さんの入室も拒否する状態が続いていた。私の知人の親戚の方ということで、私はこの青年を紹介されて一ヶ月。扉を挟んでやっと会話が出来る状態になっていた。そのやりとりからあきらかな解離を引き起こしていることがわかった。親御さんが恥と、外部接触を行わなかったため事態が悪くなっているように思えた。私は保健所と連絡を取り、精神科との仲介を始めてまもなくの出来事だった。歯から発熱へとつながったと予測された。

母親が検温に成功したが39度を示していたので、救急搬送を勧めた。しかし彼はいうことを聞かないため、食事に睡眠剤を混ぜ、寝入ったところに救急車を御願いし、歯科のある隣接市の病院に入院させた。精神科はあるものの入院は出来ないために、歯の治療後、精神科の病院に入院を勧められたが、親御さんの強い意志で、自宅に戻していた。親御さんの判断で私は切り離されたが、彼はまもなく入院したと知人から聞いた。

高齢者治療の場面で、私は祖母の入れ歯作りのために訪問歯科を知った。しかし、保健師さんとの連携による引きこもり者の健康管理は必要性はあるが、医師との連携は寒々しい状態を感じていた。その多くの方は治療外出が可能ではあるが、それでも引きこもりの初期や、精神疾患を起こしている方の過渡的な在宅治療の必要性があると思っていた。

私も歯の疾患が救急医療に結びついた経験はこの一例だけだが、不登校・引きこもりの方と会っていると、歯が無残に黄変している方に出会うことが多い。歯磨き洗浄していないためだが、極度の偏食やシンナー等の吸引の結果という場合もあった。私の活動は以前は塾を経営していたことで、主は塾の運営の中にあったが、訪問を併行して行っていた。だから塾を閉鎖するまでは卒業生を除いて学齢期の子たちが主だった。塾閉鎖後から、主要な年齢層が急にあがって行った。雇用された予備校・私塾が主に中高生担当に当てたことや、私の塾や友人の塾の卒業生の年齢が上っていったことも大きい。

歯科の救急事例のことを一昨日の講演会のQ&Aの際、思いとともに伝えたのだが、同席した歯科医の方が県歯科医師会に問い合わせれば、障碍者訪問診療をしている医師がいるので紹介してくれるとの助言を個別にその場で戴き恐縮している。私の話は二十年前。当時は歯切れの悪い応答しか得られなかったのだ。

講演会の場の雰囲気は歯科診療の話に乗っている風ではなく、関係者がQ&Aをつないでいる状態だった。これがこわいのだ。この師走の時期、よほどの心に係るテーマでない限り、企画は閑古鳥が鳴く。ネットワーク自身の実力ではないのはわかるが、私はこれから新規の講演会等の企画を準備している立場から、背筋が寒くなっていた。どれほどに講演会の目的の同意を取れるか、応答はいつも、完全な無言の彼方となる。それだけに、活動の先を見通す深い価値を持つ必要性を直感させる内容に厳選を余儀なくされるが、それとても相手の既知の価値観に触れていくものでなくてはならないという制約が息苦しい。

昨日、IPS-TOKYO の桜ヶ丘病院関係者の方や、東大先端技術研の近藤武夫氏と接点を作ってきたのも、リカバリーを基調とした就労支援活動の基礎的な部分と方法論をPJや「わーく」の中に活かす目的があった。以前藤沢の湘南東部の講演会でお会いした渥美さん(IPSサバイバー)の名前もあって、ご当人はいらしていなかったが、調布市近辺の活動のいぶきを感じ取ることができた。

中邑賢龍氏と同じ研究センターであることもあって、講演基調はいっしょであったが、就労の可能性をひろげる職場改革を含むツールの話は、是非このおふたりをテーマ別に湘南に招待したいと考えている。

私が疑問に思ったことは、講演内容が高機能の方の話ばかりだったこと。重度の方でも就労支援するのがIPS(Individual Placement and Support<直訳すると「一人ひとりを社会的役割の中で支援する」の略語)である。その意味で寝たきり生活をしている身体障がいの方が、携帯電話を取得することで社会との窓口が広がるように、そのものが就労支援の影の基礎になっていく事例があるはず。それを発達障がいや精神障がいの支援事例として紹介して欲しかった。

どうやらこの辺は、ナチュラルサポートの話も含んで交通整理しつつも、私にお鉢が回ってきた感じがしている。そのわりには、足がすくんでいるへなちょこではあるのだが、いいものはいいのだから、講師と私の二人だけの講演会になっても、踏み出そうと思っている。

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昨夜、私が新百合ヶ丘に到着したとき、母から泣き声の電話がかかってきた。玄関の鍵を持って出かけなかったから、父を残して雨の中、家に入れないという訴えだった。庭は真っ暗。どうしたものかと扉を揺すったところ、父が大声で返事したというのだった。階段下にはバリケードが組んである。ひとりで階段を降りて落下したら、なおさらにケガをする。大きな落下音が聞こえて焦り、母が電話をしてきたのだった。

戻るにしても1時間弱かかる。講演会参加は流れてしまう。結局、近くに開錠屋があるので、検索してそこの電話番号を母にメールした。十数分後、鍵が開いた。大きな転倒音は父が歩行器を階段の上から落とした音だった。

父も緊急事態に転倒を考えたのだった。いつも嫌がる歩行器を使ったのはそのためだった。歩行器の落下で降りることをやめたのは賢明だった。

母から何とかなったと報告を受け、講演会開始ぎりぎりに会場に飛び込むことが出来たのだった。しかし、私の行動はいつ何時、緊急招集がかかるかわからないことを痛切に感じさせる出来事だった。

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今日は「ぼくは海が見たくなりました」の上映会が新横浜の「横浜ラポール」でやっている。残念ながら私は今、在宅仕事。まもなく地元の就労支援依頼者宅に寄って、小田急相模原に出かける。別の機会に見ようと予定を変えた。



夜間傾聴:******君(仮名 12/10&12)
     中央林間君(仮名 12/12)
     大森海岸君(仮名 12/11 傾聴に有らず)

p.s. 先ほど 歯科医の greenan setsue さんから、訪問歯科医関連の情報をいただいた。恐縮しています。


(校正2回目済み)

コメント
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