湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

下手な鉄砲なのではありませんが…(父の居ぬ間という隙間利用の一日)

2009-12-10 16:22:25 | 引きこもり
祖母の介護の時代、身辺介護で長年お世話になったヘルパーのKさんが事故入院した。東部病院だという。数年前にご主人が亡くなられて、横浜から娘さんが独居のKさんの面倒をみに通っていらした。早朝の出来事だったが、今も付き合いのある元、同じ営業所のHさんから朝電話が入り、勤務先が分からない娘さんへの連絡がとれないのでと、Hさんが当座の助っ人を母に求めてきたのだった。東部病院は行ったことがないという母に、代理で行ってくるからと、売店では売っていなそうな身の回りのものを集めて届けてきた。幸い腕の骨折も通院で構わない程度であり、検査入院一日して帰宅できるというのでほっとした。介護は家庭の深いプライバシーに関わる領域まで踏み込んでいくから、長年のお付き合いは、祖母の死後も残っていく。ビジネス的にはよくないことかもしれないが、これはむしろ自然なことと思っている。

昨日仕込んだビッグイシュー追加分を抱えて、病院からの帰り、サポセンにタクシーで駆け込んだ。販売員Eさんに午前中に本を入れると約束していたからだった。本をロッカーに入れてその足で北茅ヶ崎駅へ。相模線で厚木経由で本厚木に向かった。

厚木のソーシャルインクルージョン推進機構のAさんにアクセス。事務所は本厚木の駅からすぐ。私の昔の職場のすぐそばだった。進学予備校が乱立して町の様相はだいぶ変わってしまったが、わずかながら知り合いの店が生き残っている。Aさんとはアポなしだったので、すれ違い。12/13に研究会があるのでそちらで改めて相談ということになった。

私は炭谷茂氏を就労支援PJの年度末講演会の講師にと無茶なことを考えている。小泉政権時代の環境事務次官だった方だが、変種官僚(失礼)ともいうべき人権への鋭敏な感覚を持っている方であり、障碍者の社会的企業の紹介者として一流の方である。

●「炭谷氏経歴」
●旧企画参考資料「シンポジウム 『知的障害者の経済的自立を考える』」
●「難民ナウ!『日独ホームレス問題の現状と課題-相互の取り組みに学ぶ- レポート』」
●著書1「ソーシャルインクルージョンと社会起業の役割―地域福祉計画推進のために」
●著書2「私の人権行政論―ソーシャルインクルージョンの確立に向けて」

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アポなしで動くのは成果が少ない。とはいえ、私が次に回ったのが「県発達障害支援センター『かながわA』」だった。こちらのほうの目的は「わーく」の講演が主だった。昨年度の年度末講演会の講師八木原律子氏から講演の中で、「ナチュラル・サポート」の提言があったが、精神障がいの領域からだけではなく、発達障がいの領域からも「ナチュラルサポート(以下NS)」の話が「かながわA」のS氏から紹介されていた。「かながわA」は私の訪問巡回圏の相模大野にあったが、私の巡回時間の大半が終業時間の17時以降だったこともあって、しばらく連絡は途絶えていた。ご挨拶がてら、県高相合同庁舎にある同センターにお邪魔したが、急に押しかけても面談中で、その面談が16時半すぎまであったので、終業時間間際の飛び込みでは、きちんとした話には踏み込めなかった。

初対面のHさんにお時間をいただいたのだが、「さて私は何者でしょう」という自己紹介話が、こういうせわしいときにいつも困ってしまうのだった。私を語るには双方からの依頼があるときは、生業とボランティアの二重の紹介をしなくてはならない。ところがこういう二重性は先方の常識からはずれてしまう、それほどにボランティアは少数派なのだった。職と職、親と職以外の出会いに振り分けられない出会いは、基本的には通じないのだ。私は生業のほうの協力網への再登録の件、講演会の打診というふたつの目的があることをまずは語ったが、「あなたは何者か」という話に内容が弾き飛ばされてしまったように思う。やむなく生業と就労支援ボランティアのふたつをしていることを重ねて告げ、生業の方から単純化して語ることにした。

私の巡回する地域は相模原市中心で、町田市・座間市・海老名市・大和市にまたがっている。県外の町田と県北・県央中心に散在している。ところがその話となると、相模原市が政令指定都市になるので、話は市の方の窓口へと、かわされて、かながわAに来た理由にかみ合っていかなかった。受け入れてくれたとはいえ、深入りすれば先方が混乱するだけと思われた。「ナチュラルサポート」の話は、中井やまゆり園の方にお邪魔するということで、話し半ばで時間切れ。

怪しいおじさんなんだろうなあと思いつつ、見慣れた夜空を見上げて無灯火自転車に引かれそうになりながら、「厄祓い」とぶつぶついいつつ、行きつけの自然食品のお店で定食を食べようと暖簾をくぐって気がついた。私はもともと厄なのである。私を祓ってどうするんだと。

こんなことをしているので、19時からのあすなろ会の定例会に間に合うはずがなかった。幸い藤沢行きの特快がすぐにやってきたので、極端な遅刻にはならなかったが、藤沢でまた「神戸屋のパンを仕込んで…」などとやっていたのだから、罪は認める、確信犯でした。すみません。

定例会と、「『ホームレス』と出会う子どもたち」湘南上映会・DAISYと電子出版の話の件は、次の記事で。



夜間傾聴;中央林間君(仮名)


(校正2回目済み)

コメント
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