湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

おめでとう!自由が丘くん(仮名)の結婚式~障碍克服の道標として~

2008-05-19 06:11:45 | 引きこもり
自由が丘くん(仮名)の結婚式は親族すら制限した少人数の簡素なものだった。と言っても不満を述べているのではない。パニック障碍による引きこもり、という苦しみを乗り越える中でお互い知り合って、ここまでやってきた道標がこの集まりだったのだ。新婚旅行もない、静かだが、これからの生活が親しい人に見守られて出発をした、そういう大切な意味合いを持っている。

自由が丘くんとは、以前、友人が経営していた私塾で出会った。そのころパニック障碍は社会的認知が低く理解者をつなぐことが難しかったが、彼は高卒社員経験と挫折という、年齢の高い受験生として私と知り合った。奥さんとは、引きこもり関連の親の会で、講演へのQ&Aの際、質問者同士として終了後、ご挨拶させてもらった経緯がある。自由が丘君は、それ以前から奥さんと当事者の会で親交を深められていた。

補習と進学という学習活動を通じて私たち教員が知り合う引きこもり青少年は、上位学校への入学を期に、私たちから離れていく。だから結婚式までお付き合いさせていただく例は、案外少ない。ましてや、ご夫婦とも面識のある方というのは、さらに少ない。

彼のリハや通院に一部同行させてもらったり、孤独の闇に苛まれたとき、眠れない夜に波間の棒杭のように、対話にご一緒してきた。この棒杭、ずいぶん、きしんで先方を困らせてきたのだが。私は、旗の台君(仮名)の親御さんどうしの交流から、自由が丘君を紹介されたのだった。

「長いお付き合いだったよね」と、語り合った。彼は元の広告代理店の仕事とは畑の違う学部への進学の道を選んだ。私は入学後、その彼の通学サポートに参加したことで、お付き合いが長くなった。おかげでパニック障碍の苦しみの深さも教えてもらった。安全に課題を超えたときの喜びの一部を分かち合った。一部というのは、そのいいとこどりのような形で、当事者のピア・サポーターとして奥さんが寄り添っていたからだ。あんまり具体的に語れないのが悩みなのだが、「嫉妬するなって」と、痛烈な冗談を旗の台君に言われて、大笑い。ナイト・ハイクの思い出話も楽しいものだった。

散会後、私は父の件があったのでそのまま直行で帰宅したのだが、旗の台君が渋谷の雑踏にちょっとトラブった模様。大丈夫かな。

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家に戻った。父は偏屈に寝室で、眠りこけていた。枕元のラジオを消し、主夫家事仕事、何事も元通りに始まった。

家事を終えて、「わーく」の番組コンテンツをどうイメージ化するかという分割作業に区切りをつけ、次に今夜の地域就労支援PJ配布用資料を作り始めている。

夜間傾聴:旗の台君(仮名:帰宅時の件)
     大森海岸君(仮名)
     中延君(仮名)

(校正2回目済み)

コメント
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